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2008.06.29

『ファシリテーション・グラフィック―議論を「見える化」する技法』

 普段手書きで文字を書く機会なんてほとんどないんですが、会議のときだけはそうもいかないんですよねぇ。書かないと話が進まない。
 なるべく意見を分かりやすくまとめて、議論を発展させていくような板書の仕方。それがファシリテーション・グラフィックです。
 最初はあんまり参考にならないかと思ったんですが、読み進めていくとなかなか参考になる例がいくつも出てきました。



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2008.05.01

『ゲームデザイナーの仕事 プロが教えるゲーム制作の技術』(前田圭士)

 あらあら、これは実用的な本ですわよ。
 amazonにレビューが無いのが不思議なんですが(2008/5/1現在)、タイトルに偽りなしの良書だと思います。
 目からウロコがボロボロ落ちるとかそういうんじゃないんですが、当たり前のことをキッチリと網羅して書いてある。こういうのって案外難しいんじゃないかと思うんですよね。
 もちろん難しいことをやったからいい本というわけじゃないんですが、平易な文章で分かりやすく書いてあるし、一線で働いてるデザイナーたちのインタビューから具体的なヒントも得られるし、面白い本でした。
 ゲーム業界外の方が読んでも、何かしら得られるところがあるんじゃないかと思いますよ。基本的には、若い人向けだと思いますけどね。



 以下、自分用メモ。

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2008.04.30

『風の帰る場所』(宮崎駿)

 このあいだ寝言で
「目が、目がぁぁ…」
 とか呟いてたらしいんですが、どんだけラピュタっ子なんでしょうかね。ぼくは。
 考えてみれば金曜ロードショーだけでも一体何回観たのか、覚えてないくらいです。
 今週は『カリオストロの城』をやるらしいんですが、やってるとついつい観ちゃうんですよねぇ。

 そんな作品を産み出してきた宮崎監督のロングインタビューがこの本。
 カリオストロ・ナウシカ・ラピュタ・トトロを「四角形」と表現してるのには驚きました。なるほどねぇ。



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2008.02.09

『会議革命』(齋藤 孝)

 打ち合わせの時間が1日に8時間て。
 しかもそれが連日て。
 さすがにちょっと新しい考え方を取り入れたい、ということでこんな本を読んでみました。



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2008.02.08

『ゲームシナリオ作法』(川邊一外)

 何かの仕組みを知るのって面白いですよねぇ。

 映画畑出身の著者がゲームのシナリオについて熱く熱く語ってる本なんですが、流石にベテランだけあって方法論が確立されています。
 特に面白いなぁと感じたのが、基礎編その4の「構成の問題」。

 一時間半~二時間の普通の映画、あるいはテレビのドラマは、ほとんど例外なく、七つのシークエンスによって構成されています

 「ほとんどは言い過ぎじゃないか」とか思いながら読み進めると、以下のような構成が例示されています。



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2008.02.04

『「分かりやすい文章」の技術』(藤沢晃治)

 これは良書!
「分かるって楽しい」
 そう思わせてくれる本です。

 『「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール』の続編にあたるのがこの本。
 あの本も良かったけど、自分にはこちらのほうが響きました。
 本当に、「分かりやすい文章」なんですよね。

 内容が「分かりやすい」だけではなくて、実際に自分がどうするべきかということについても「分かりやすい」。
 「斜め読み耐性」をつけるとか、キーワードを作るとか、実践的なノウハウが短い文章の中にギュッと詰まってます。

 図書館で借りて読んだんですが、手元に置いておきたいから買っちゃおうかな。

2008.01.27

『パックマンのゲーム学入門』(岩谷 徹)

 自分にとってのパックマンといえばパックリモンスターなんですよ。天下のバンダイともあろうものがチカラいっぱいパクリ製品出してるあたりが“時代”ですが、その後パクリ先とパクリ元が同じ会社になっちゃったことのほうがもっと“時代”ですよね。

 この本は『パックマン』のプランナーであるナムコの岩谷さんによるゲーム学入門。パックマン以後何をやってる方なのかということはあまり知らなかったんですが、リブルラブルの原案を出したり、最近ではリッジレーサーなどのプロデュースも手がけてるとのことです。最近といってももう10年以上前のゲームですが、ゲーム界の大ベテランであることは間違いないですね。



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2007.12.31

『企画書は1行』(野地秩嘉)

 amazonで「企画書は一行」と打って検索したら一件もヒットせず、おかしいなーと思ったら漢数字じゃ駄目なんですね。融通きかないなー。
 まあ古谷一行が古谷1行でもヒットしたら、それはそれでおかしいんですけどね。

 そんなわけで最近マイブームの企画系の本です。



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2007.12.29

『ゲームフリーク―遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団』(とみさわ昭仁)

「ポケモンゲットだぜ!」
 でおなじみのサトシくん。彼の名前は開発者の田尻智さんから付けられたっていうのはゲーム好きの間では割と有名なトリビアですが、その田尻さんが作った、ポケモンの開発を行なった会社がゲームフリークです。
 ゲームフリークという会社がどうやって出来たのか。どうやってポケモンやその他のソフトを開発してきたのか。どんな哲学を持ってゲームを作っているのか。
 言ってみれば、田尻さんとゲームフリークの歴史について記した本がこれです。



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2007.12.27

『ベストセラー本ゲーム化会議』(麻野一哉・米光一成・飯田和敏)

 『幸せなクリスマスのうた』が頭にこびりついて離れません。なんか、もう、夢に出そう。

 行動力では とても敵わないので発想力だけでも鍛えたいなってことで今日はこんな本。
 『ぷよぷよ』『バロック』を手がけた米光一成、『街』『かまいたちの夜』の麻野一哉、『アクアノートの休日』『巨人のドシン』の飯田和敏という3人のゲームクリエイターが、『冷静と情熱の間』『あらしのよるに』『世界がもし100人の村だったら』といったベストセラー本をゲーム化すべく、ダベってダベってダベった本です。

 

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2007.12.24

『ディズニーランド流心理学―「人とお金が集まる」からくり』(山田 真)

 なんとなーく暇つぶしで手に取ったんですが、これ面白い。
 10代のときに読んでたら、うっかりオリエンタルランドに就職しちゃってたかもしれません。

 ディズニーランドでは何故時間を忘れてしまうのか?
 何故お金を使ってしまうのか?
 何故リピーターが多いのか?
 何故サービスの質を維持できるのか?

 ディズニーランドに行ったことのある人なら誰でも一度は感じる疑問について、分かりやすい言葉で分析した本です。
 分析といっても別に穿った見方をしているわけじゃなくて、素直に「ディズニーすげえ」と思える内容。魔法っていうのは、細かい工夫と努力の積み重ねによって生まれるものなんだと感心できます。
 いま「ケッ! 魔法って言ったか このヤロウ」とか思ったアンチディズニーの人も、これ読んだらディズニーランドがどれほどのものなのか、行ってみたくなると思いますよ。
 まあ、この手の本はたくさん出てるみたいなんですが、この本はとにかく読みやすかったという印象ですね。
 手話のエピソードなんかは結構感動的だったなぁ。キャストにも魔法がかかってる、という言葉が印象的でした。
 他の似たような本も読んでみようかな。

2007.12.21

『「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール』(藤沢晃治)

 この本もいいわー。
 看板に偽りなし。分かりやすい表現の技術について、分かりやすい表現で解説した良書です。

 「分かりやすい表現」とは、「受け手の脳内整理棚にしまいやすいように情報を送ること」。
 「分ける」は「分かりやすい」の原点。

 言っていることは一見当たり前のことなんですが、分かっているつもりでもつい忘れてしまいがちなこと。
 それがこうやって整理された形でまとまっているというのは非常にありがたいです。

 巻末のチェックシートが特に便利。
 ここにメモしておこうかと思ったけど、流石に引用の範囲を超えている気がするのでやめました。
 隠しページでも作っておいて、いつでも見られるようにしておこうかな。

2007.12.11

『鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ』(パトリック・G. ライリー)

 この本はナイス!
 伊達に408はてブも稼いでないっちゅー話ですよ。

 だいたいこの手の本というやつは、失敗事例を上げるのに全体の3分の2くらい費やしちゃうものなんですが、この本は「簡潔に書け」と言っているだけあって、実に分かりやすくスッキリとまとまっています。
 こういう本で「解決方法が具体的」っていうのは何より有難いですよね。
 普段企画書を書く人も書かない人も、一度は読んで損はないかと思います。



 以下、自分用のメモです。

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2007.01.27

『トキワ荘青春日記―いつも隣に仲間がいた…』(藤子不二雄A)

 藤子不二雄Aさんといえば『ホアー!! 小池さん』などのブチ切れた作風で有名ですが、若いときは普通の青年だったんだなぁということがこの本で分かります。
 いや、ハットリ君とか怪物くんは普通だったよね? いつからこんなんなっちゃったんだ。

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2006.11.23

『知ってるようで知らない 「音」のおもしろ雑学辞典』(「音」雑学研究会)

 このあいだ外でパスタを食べてたら、隣の客が
「どくばりミートソースひとつ」
 え!? 一撃必殺??
 まあよく考えたら「よくばりミートソース」だったんですが、人間の耳って面白い。

 そんな聞き間違いのことは載ってませんが、音に関する本をひとつ。これも1年以上前に読んだ本です。

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2006.09.28

『Joel on Software』(ジョエル・スポルスキー)

 Firefoxのマスコットの名前が「フォクすけ」に決まったそうで、なんだか他人事とは思えません(他人事です)。
 うちも最近 favicon を設置して、名前はテキスケくんってことにしたんですが、これからどうしたもんでしょうか。ゲームのネタもいいのがないんですよねぇ。

 で、今日はソフトウェア開発の仕事に携わるひとなら誰でも膝を叩きたくなる(と思う)本です。

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2006.09.14

『「世界の神々」がよくわかる本 ゼウス・アポロンからシヴァ、ギルガメシュまで』(東 ゆみこ)

 小さい頃は神様がいて不思議に夢を叶えてくれた──
 はずだったのに! モンスターパニック(ゲームウォッチ)を自転車のカゴに入れたままなくしちゃったんだよねーお気に入りだったのにぃーなんてことを80年代の懐かし画像集を見ながら思い出しました。
 消沈する小学生の俺にジョイスティックを買ってくれた親父ありがとう。

 まあそんな漠然とした神様じゃなくて、世界各地の多神教の神様について、ライトに解説した本です。

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2006.08.16

『話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く』(アラン ピーズ)

 『暴論!「なぜ男達はかくもBOXセットをこよなく愛するのか?」』(POP2*0)という記事に膝を叩きまくり。ま、自分はそれほどBOXを買ってないほうだと思うのですが、「男聴き」の考え方が面白いです。
 たとえば「興味を持ったアーティストのすべてを知ってからじゃなきゃ、語っちゃいけないという原理主義」とか、ものすごいよく分かる。だってアルバム40枚リリースしてるのに、10枚くらいしか持ってなくてファンだなんて、おこがましいじゃないですか。だからこういうとき「ファンです」ではなくて「××ってアルバムは持ってるけど、あれは好き」とか、妙に限定的な言い方をしてしまうんですよね。
 そういえば『愛すべき理科系人間たち』(Life is beautiful)って記事にも頷きまくったのを思い出しました。そうそう、そうなんですよ理科系の男ってやつは。言葉の定義っていうのを、妙に重視しちゃうんですよね。

 というわけで、「男って!」「女って!」のアレコレが分かりやすく書いてある、一昔前のベストセラー。

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2006.07.08

『ぼく、ドラえもんでした。涙と笑いの26年うちあけ話』(大山のぶ代)

 TRFのライブに行って大満足して帰ってきたのに 『よからぬブルース メーテル』篇を見たら全部上書きされてしまいました。台無しだよッ!
 アニメのチカラって怖いですね。

 というわけで、26年ドラえもんだった大山のぶ代さんが、そのドラ人生を振り返るエッセイ。

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2006.02.04

『奥さまはマリナーゼ』(ほしの ゆみ)

 今日は節分ということで豆をまきました。
 落花生を。
 それが千葉県人の嗜みというものです。

 というわけで、千葉の華・マリナーゼの暮らしをつづった絵日記が本になりました。 ネットでは毎日更新してますよ。すげーなぁ。テレビ(ニュース・プラスワン)で自宅の様子が映ってるとこ見ましたけど、モニタのまわりはネタを書き溜めたポストイットだらけでした。その努力が身を結ぶんですね。
 あっという間に読めちゃうけど、ほのぼのとして面白い本でした。

2006.01.29

『きょうの猫村さん』(ほし よりこ)

 ついにウチにもペンタブレットが導入されました。ありがとう、妻!
 そんなわけで試しに猫村さんを。

 …なんか違う。猫村さんというより笑福亭鶴瓶といった趣です。
 ま、せっかく描いたので猫村さんの紹介でも。
 掃除・洗濯・料理に買い物。家事のことなら何でもござれのスーパー家政婦、それが猫村さん。 ただ普通とちょっと違っているのは、彼女が正真正銘ネコであること。 そして人情家で、ちょっぴりお節介焼きなところ。 新しく勤め先となった家庭には問題が山積み。猫村さんは一人奮闘するが──
 いやー、お試し猫村さんを読んだときは正直「なんじゃこりゃ」と思ったんですが、先を読んでみたらホント面白い。ベタなんだけど、妙に目が離せなくなります。
 炊事しながら歌ってる歌とか、興奮すると爪をバリバリしてしまうところとか、ディティールがいちいち魅力的。劇中劇の『泣き虫刑事』とかも、素で面白いですよ。なんなんですかあのチカラの入れ方は。
 読み終わる頃にはネコムライスを食べてみたくなることウケアイです。レシピ教えてよ、猫村さん!

2006.01.14

『生協の白石さん』(白石 昌則/東京農工大学の学生の皆さん)

 「白石さんて誰よ?」
 という方がもしいらしたら、 『がんばれ、生協の白石さん!』の左フレーム『生協の白石さんとは?』を見てもらうのが一番早いです。
 要は、生協に寄せられた質問・要望と、その答えが詰まった本。ただそれだけ。
 それだけなんだけど、白石さん本当に面白いです。どんな質問が来ても慌てず騒がず、怒ることも怒らせることもなく治めてしまうセンスには脱帽です。見習いたいなー。まずは掲示板のスパムコメントに丁寧に返事してみようか。そんな見習い方しなくていいか。
 接客業を営んでる方なんかにも参考になるかもしれませんね。
 ところで土橋ってそんなにいい選手なんですか。

2005.05.22

『チームが絶対うまくいく法』(デイヴィッド・ストラウス)

 先日読んだ『会議が絶対うまくいく法』と同じ作者による、インタラクションメソッドの考え方をチームでの仕事の進め方へ広げた内容のビジネス本。
 だけど、『会議が~』のほうが面白かったですねぇ。
 自分のスキルがチームを管理するレベルに達してないからなのか、あっちを先に読んだからなのか、あっちのほうが実践的な内容だったからなのか。よく分からないですけれども、私としましては『会議が~』のほうをオススメ致します。

『チームが絶対うまくいく法』
デイヴィッド・ストラウス
ISBN4-53-231127-6

2005.03.24

『会議が絶対うまくいく法』(マイケル・ドイル&デイヴィッド・ストラウス)

 タイトルに「絶対」とかついてると、つい「JAROに電話したろーか」とか思っちゃいますけど、
いや、うん、良い本だと思います。

 よくある精神論じゃなくて、会議を進める上での具体的なテクニックが書かれていて、
ツールとして、リファレンスマニュアルとして役に立ちそうです。

 「こんな会議意味ねーよー」とボヤくことの多いひとは、読んで損することはないんじゃないでしょうか?

 しかしこれ、すぐに試してみないときっと忘れるなぁ……。



『会議が絶対うまくいく法』

マイケル・ドイル&デイヴィッド・ストラウス

ISBN4-53-231061-X

2005.02.10

『談論 中国名将の条件』(陳舜臣・田中芳樹)

 読みづらー。
 久々にとっても読みづらい本でした。
 ただでさえ中国オタクたちのオタク知識総動員トークなんだから、もっと読みやすくする工夫をして欲しかったと思います。たとえば構成を
  陳舜臣のあとがき→中国歴代名将百人→本文→田中芳樹のあとがき
 の順にしてくれればどれだけ解りやすかったかと思うんですけどね。
 それに、会話に間が空いてるところはちゃんと間を空けるか、ト書きを入れるかしてくれないと、会話が噛み合ってないように読めてしまうところがいくつもありました。
 というわけで、陳舜臣のファンだから!というかた以外には、『中国武将列伝』のほうをオススメします。あっちは面白かったんだけどなぁ。

2005.02.01

『電車男』(中野独人)

 むかしは2ちゃんねる大ッ嫌いだったんですけど、最近はDTM板とか普通にチェックしちゃってます。 2ちゃんねるが薄くなったのか、自分が慣れてきたのかよく分からないんですけど、 こんなの読むことになるとはなぁ。
ある日、一人のアキバ系オタク男が、電車の中で偶然に女性を助けた。 千載一遇の“出会い”に舞い上がった彼は、彼女をデートに誘うべく、独身男の集まるネット掲示板に助けを求める。電話一本にも一大決心の《電車男》は、《住人》たちの励ましとアドバイスを受けて何とか彼女と会う約束を取り付けるが──
 というわけで、だいぶ構えて読み始めたのですが、思いのほか面白く読めました。 いえ、白状すると面白くて一気に読みました。 更に白状すると結構感動してしまいましたよチクショーめ。
 なんでこんな会ったこともない奴の恋愛にドキドキするのかと思うんですが、 思ってることをド直球で書き込んでるから伝わってくるんですよね。 匿名ゆえに争いの絶えないネットなんだけど、匿名だからこそ純粋な気持ちが出せてしまうこともある。
 それは電車男だけじゃなくて、住人たちにも同じこと。
「なんでおまいらそんなにいいヤツなんだ…」
 弱気になった電車男を励ましてる台詞なんて、もうね。電車男に彼女が出来たって、自分には何のトクにもならないのに。まあ、電車に自分を重ねてるだけとか説明はつけられると思うけど、それでもそのときの応援してた気持ちに嘘はないと思うし。
 書籍買わなくてもまとめサイトで全部読める(後日談だけ載ってないけど)ので、興味があるかたはどうぞ。

『電車男』
中野独人
ISBN:4-10-471501-8

2004.02.07

『妖怪馬鹿』(京極夏彦・多田克巳・村上健司)

 昨日電車に乗っていたときのこと。
 ぼくの前に立っていた男性が、突然、背中からキリンFIRE(缶コーヒー)を取り出しました。 何故そんなところに。
 ぼくの理解を超えた怪異な現象だったので、「あれは妖怪FIRE小僧だったんだ」と思うことにしました。

 そんなわけで『妖怪馬鹿』。妖怪馬鹿な三人が、妖怪についての馬鹿話を繰り広げる、ただそれだけの本です。 いや、本当にしょうもない馬鹿話なんだけど、馬鹿みたいに知識の量が豊富なのでちょっとためになるような 気さえしてきます。でも冷静に考えると、なんのためになるのかサッパリわからないんだよね。
 画・京極夏彦のマンガも載ってたりして結構それなりに面白いんだけど、 京極作品、または水木しげるの作品が好きなひとくらいにしかオススメできないです。 ま、心配しなくてもそうじゃないひとは読まないか。

2002.01.25

『人を動かす』(デール・カーネギー)

 こんなものがあるから人は過ちを犯すんだ!
 というか更新ができなくなるんだ!
 というか、この本を読んで論文を書かなきゃいけなかったのです。うう、大変だった。

 そんなわけでもう論文で燃え尽きちゃったのであんまり書くこともないんですが、 もう世界中で名著メイチョと絶賛されてる本です。 アマゾンあたりで検索してレビューをみると、 「人生が変わった」「心が洗われた」「生き方が変わった」「身長が伸びた」などなど賞賛の嵐。
 要するにいまさらぼくがオススメする必要もないような本ということで、 確かにいいこと書いてあります。
 で、ただ格言を書くだけじゃなくて、かなり分かりやすい例が挙げてあるところがミソなのではないかと。
 翻訳のせいか台詞回しが妙だったり、さっき同じこと言ってたじゃんってなところがあったり、 そんな話があるかなぁ?ってなところもあったりするけれど、 日ごろ忘れてしまいがちなことをちょっと思い出すために、ものの見方をちょっと変えてみるために、 読んでみるのもいいんじゃないでしょうか。

2001.12.11

『臨機応答・変問自在』(森 博嗣)

 オリンピックで金メダルを取るような人っていうのはやっぱり、 凡人のアタマで計り知れないものがあるというかなんというか、まあ要するに この記事の 「98年4月」のところを見てほしいってことです。
 この本と何が関係あるのかっつーと、帯に「すべてがQ&Aになる!?」って書いてある、その「Q」だけです。すんません。
 作者は人気ミステリ作家でありながら国立大学の助教授でもあるのですが、 その講義では毎回出席をとるかわりに学生に質問をさせてるんだそうです。 返答は次の講義の最初にプリントで配布する、と。 その応答の中から面白そうなものを選んでまとめたのがこの本です。
 工学部らしく
 鋼構造は耐火性に乏しいと聞きましたが、表面加工で耐火性能は向上するのですか?
 なんて質問から、
 負けず嫌いという日本語はおかしいと思いませんか?  負けないことが嫌い、つまり「勝つことが嫌い」になるのでは?
 なんてのまで。
 雑学を増やすというよりはこのやりとりそのものを面白がる本ですね。 だいぶ作者の人となりが分かった気がします。 やっぱり犀川のモデルは作者なんだろうなぁ。

2001.02.09

『日本語の作文技術』(本多勝一)

 読点とうてんの打ち方を知っていますか?  どんなときに読点を打つべきなのか。どんなときに打ってはいけないのか。 あらためて考えてみると意外に分からない。
 最近、《文章を書く力》の重要性について思うところがあったのですが、 そこにタイミングよく薦められたのが この本です。
 冒頭にあげた「句読点のうちかた」のほか「修飾の順序」などについての原則が明快に提示されており、 大変に分かりやすく、ためになります。
 また、いわゆる「悪文」についても、どこがどう分かりにくいのかを具体的な例で指摘しているので、 やなオッサンだなぁなんて思いつつも なかなか笑えます。 こんな本を読みながらニヤニヤしてる自分が不気味。
 日本に生まれて、日本語で考え、日本語でコミュニケーションをとっているの以上は、 できるだけ読み手にとって分かりやすい文章を書くよう心がけたいものです。

 ああ、疲れた。 今回の読書記録は かつてないプレッシャーとともにお送りしました。おかげで文章がカタクナッテマス。

2000.12.28

『続・電気じかけの予言者たち』(木根尚登)

 どうひいきめに見ても手前ミソ! なので、TM NETWORKのファン以外は読まなくていいです。

 97年9月、小室哲哉が再び「TMやろうよ」と言い出してから、 最新作『MAJOR TURN-ROUND』のレコーディングまでのTM NETWORKを綴った本。
 あの涙の終了宣言をサラッと流して復活したTMですが、 やっぱりここでもサラッとした触れ方です。 今後TM NETWORK名義で何も出さないって言ったじゃん……。まあいいけど。
 とかなんとか文句を言いつつも随所で割と感動してしまうのはもうファンだから しょーがないっつー感じです。
 しかしなんと言っても衝撃的だったのは、
  あの小室哲哉がッ!
  中トロを食べてるシーンがッ!
  三箇所もッ!!!
 ──あったこと。
 がんばります……(刺身苦手)。

2000.10.22

『死体は生きている』(上野正彦)

 ゾンビ、キョンシー、ミイラ男…… リビングデッド系のモンスターというのは何だかみんな、 手を前に突き出してるようなイメージがあるのですが、なんでしょうかこれは?  前へならえ? 小さく前へならうやつはいないの?
 まあこの本はそんな話では全然なくて──
 監察医として30年以上の間、数々の死体を見てきた著者が語るノンフィクション。 死を扱うことで生を見つめる……ってな感じの本なので、当然重~い内容なのですが、 語り口が柔らかいので意外なくらい読みやすい。 読みやすいけれども、随所に織り交ぜられる著者の意見はずっしりと重いです。
 ちょっとびっくりしたのが、首吊りで死ぬときの死因は必ずしも窒息によるものとは限らないということ。 両側頚部神経叢が圧迫されて反射的に心停止を起こしたり、あるいは動静脈が圧迫閉塞されて急死したり、 というような理由で死ぬケースも少なくないとか。
 つまり、苦しくなったらやめれば、なんて思ってても、体が動かなくてそのまま…… ということも ありえるということです。
「週末ヒマだし、軽く首吊りでもするか~」
 なんて思ってる人がいたら考えなおしましょう。

2000.08.07

『チチンプイプイ』(宮部みゆき・室井 滋)

 売れっ子作家と売れっ子女優の対談。どこからこの組み合わせが 生まれたのか分かりませんが、なんだかいい感じの二人の会話です。 宮部みゆきの小説の書き方……みたいなことにもチラッと触れているので、 そういう点でも面白い。気軽に読めるので、二人のうちどちらかにでも 興味があればどーぞ。

2000.08.01

『中国武将列伝』(田中芳樹)

 いま「中国無精列伝」と変換されてぐったり。そんな本は読みたくないです。 いや、ホントはちょっと読みたいけどまあいいや。
 それじゃ中国の武将に興味があったのかと言うとそんなことは全然なくて、 田中芳樹の著作なので読んでみたというだけなのですが、それこそまさに作者の思うツボ。 三国志もいいけれど、他の時代の中国史にも興味を持って欲しい…ってな感じで 各時代の武将のいろいろなエピソードが紹介されています。

 例えば西暦1252年、郭侃(かくかん)という武将が フラグ(ハーン)のもと、 シリアにて十字軍と戦ったという事実。
 モンゴルの大遠征をあまり美化するわけにはいかないが、 中国人武将が地中海の落日をながめながら、 十字軍の騎士たちの拠る城塞をいかにして攻略するか、 馬上で策を練る姿はなかなか絵になりそうである。
 うむ。絵になりそうである。13世紀という時代に大陸を遥か横断して地中海へ。 ちょっと想像もつかないくらいの壮大な旅路です。

 例えば光武二十八将の一人、馬援。
 六十歳を過ぎてから前線に出ると言うときに、 光武帝が「もう歳なんだからやめろ」といったんですけれど、 光武帝の目の前で荒馬を引き出して、それに飛び乗って走り回ったんで、 光武帝が、「矍鑠たるものだ」と苦笑いして、 「では行ってこい」といったという、有名な話があります。 ですから元気なお年寄りを矍鑠というのは、これから始まります。
 小説か映画のワンシーンのような光景。ちなみにこの馬援、 「三国志演義」で諸葛亮が南征したとき、 この人の霊をまつったというエピソードがあるくらいの人物だということです。

 世界史の授業もこんな感じで、人に焦点をあてて教えてくれれば面白いのに。 「ヒーロー」なんてものに弱い中学生なんかコロッと引っかかって歴史好きに なっちゃう気がするんですけどね。

2000.06.27

『アルスラーン戦記読本』(田中芳樹+らいとすたっふ)

 読書ってほどのものでもない気がするけれど、一応読んだからキロクキロク。
 まあ7年ぶりの再開おめでとうっつーファン向けの本ですね。 ストーリーもすっかり忘れてたので、全巻のあらすじはかなり助かりました。 でも10巻を読む前に、もう一度7巻くらいから読んでみようかどうしようか考え中。
 さて『タイタニア』の再開は?

2000.06.18

『鉄本27号』(原田宗典)

 ショート・エッセイ集というのかな。 一編が短いので、何かの合間にちょっとずつ読めてしまいます……が、これが罠。 「ちょっとだから次も」と次々に読んでしまい気が付くと時間が。
 しかも妙な口癖があちこちで使われてるので影響を受けやすいけど照れ屋なぼくとしては 大変困っちゃうムネノリ困っちゃうなわけですよ。
 それにしても吉本に宝塚、競馬に歌舞伎と、取材の名目でいろんなところに 行ってて羨ましいぞ。いや、取材なんだろうけどさ。

2000.05.09

『あの頃ぼくらはアホでした』(東野圭吾)

 オススメされ気味だったので早速読んでみました。
 この人のエッセイを読むのははじめて。 もっとテンションの高いアホアホな話を期待していたのですが、 意外とそうでもない話なんかもあったりなんかしてうーん。  まあ全体的には面白かったのですけれど。
 そんな中、僕の記憶を刺激したのが給食の話。
 給食があれほど不味いのは、残飯を安定して出すための学校側の謀略ではないかと彼は疑っているのだ。
 僕は幼稚園のころ先生に
「なんで給食を残すの?」
 と訊かれてこう答えたそうです。
「ブタさんや牛さんに残してあげてるの。」
 かぁーわいぃーー。
 本心で言ってたのか、単なる言い訳なのか。自分で覚えてないのが残念です。