テキスケ

　時は17世紀。鍛冶屋見習いのウィルは総督の娘エリザベスに想いを寄せていたが、身分違いの恋と気持ちを隠していた。そんなある日、街を海賊バルボッサの一味が襲い、エリザベスは攫われてしまった。ウィルは牢獄に捕らえられていた海賊ジャック・スパロウと手を組んでエリザベス奪還に乗り出すが──

　ジョニー・デップっていうのは、どうしてこう、アタマのネジが２～３本抜けた代わりにチョコレート仕掛けの機械が入ったような役ばっかりなんでしょうねぇ。いや、まあ周りがそれを望んでるんでしょうけど。
　この映画でもご多分に漏れず、ひょうひょうとして捕らえどころの無い、それでいて非常にアタマが切れるというややこしい役柄を怪演しています。
　結局そこなんでしょうね。この映画にハマってるひとっていうのは、ジョニー・デップが好きなひとなんじゃないでしょうか。
　もちろんハリウッドの娯楽映画として水準以上には面白いんですけど、個人的には「あれ？　こんなもんか」という感じでした。
　ジャック・スパロウが、もっとヒーロー然としたスーパーヒーローだと思って見始めちゃったんで、肩透かしを食っちゃったんだと思います。もうちょっと予習しておけばよかったかな。
　ただこれで学習したので、２作目はもっと面白く観られそう。次は何回捕まってくれるんでしょうか？（そんな期待か）