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『後巷説百物語』(京極夏彦)

 なんていうんですか寂寥感。
 「百物語」の最後を飾るのは、何とも寂しくて、懐かしくて、もどかしくて、そして優しい話でした。
 未読の方は刊行順に『嗤う伊右衛門』→『巷説百物語』→『続巷説百物語』→『覘き小平次』→『後巷説百物語』と読むことをオススメいたします。

 『続巷説』は凄い作品でした。圧倒的なビジュアルは今も強烈に印象に残ってます。
 今作も最初はそれを期待して読み始めたのですが──どうも違う。ここで語られる怪異はどれも過ぎ去った昔のこととして扱われているので、気圧されるような迫力というのはありません。ただ──
 老人のしわがれた声で語られるそれは、とても寂しい。

 京極ファンなら、この作品のエピソードが、他のある作品と関連していることにすぐに気がつくかと思います。
 最初ぼくは、これが過剰なファンサービスに思えて厭だったのです。ところが、物語を読み終える頃には気持ちが変わっていました。
 つながっていて良かったと、まだ生きているんだと。
 一白翁が思ったように、読者である僕もそう思いました。

 きっと実生活で誰かを失くしたときもそうなんでしょうね。自分が覚えている限りはつながっていると。
 ただの思い込みなのかもしれないけれど、
「人は皆夢ン中で生きてるんです。 それなら悪い夢ばかり見るこたァねェと──奴(やつがれ)はそう思う」

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