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『エンディミオンの覚醒』(ダン・シモンズ)

 どうも自分は夜型なので困ります。仕事のペースが上がってくるのが夕方くらいからなんですよねぇ。まあ困ってるならもっと早く寝て早く起きろって話かもしれませんけど。

 そんなわけで遅咲き型の主人公がついに覚醒するお話。前作は大絶賛の出来でしたが、果たして!

 と、言うわけで大期待して読み始め、正直言ってもうひとつテンションが上がりきりませんでしたね…。
 無駄に長いんですよ。ロールが見て回った絶景の数々とか、山の上から落ちそうになった話とか、どうでもいいって! 前作で見られたようなジェットコースター感がなくなっちゃってるんですよね。
 その他にもなんだかネメスたちが弱いなとか、デ・ソヤ強すぎないかとかもあるんですけど、一番の問題は、最大にして最後のサプライズが読んでるほうにはバレバレだってことだと思います。これはね、みんな分かるでしょ。
 『エンディミオンの覚醒』は半分くらいに濃縮して、『エンディミオン』とあわせて一つの作品として出ていたら、ほんとに物凄い作品になってたんじゃないかと思うんですが、残念でした。
 おっと。悪いところばかり挙げてしまいましたがこれは期待が大きすぎたからで、『ハイペリオン』『ハイペリオンの没落』『エンディミオン』『エンディミオンの覚醒』と続くこの一大サーガ、SFが好きなら読まない手はないと思いますよ。全体としては非常に面白かった!

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