『豆腐小僧双六道中ふりだし』(京極夏彦)
元日は実家で双六やってました。桃鉄でも いたストでもない双六なんて何年ぶりでしょうか。気がついたらビリでしたけど、でもまあ案外面白いもんですね。
タイトルに「双六」とついてますがあんまり双六は関係なくて、京極夏彦得意の妖怪話です。
タイトルに「双六」とついてますがあんまり双六は関係なくて、京極夏彦得意の妖怪話です。
豆腐小僧を御存知でしょうか? 所謂妖怪の一種でございますな。大きな頭に傘をかぶった小僧が豆腐の載った盆を持って立っている。まあそれだけの妖怪でございます。しかし、もし豆腐小僧が豆腐を落としてしまったらどうなるのか。豆腐がなくてはただの小僧。妖怪としてのアイデンティティがなくなってしまいます。アニメ化でも狙ってるのかというくらいの可愛らしい作品なんですが、アニメ化するには長いよ!
「それでは手前は消えてしまう──」
そう信じる小僧が自分探しの旅に出るのですが──
とはいえ、京極夏彦の妖怪論を理解するには、ものすごく分かりやすい本ですね。京極入門として読んでみるってのもアリかと思います。
ちょっと豆腐小僧のアタマが豆腐すぎるのがイライラする方もいると思うんですけど、「ペットは馬鹿なほど可愛い」くらいの余裕があるかたなら大丈夫ではないかと。
とりあえず、文庫版か何か出してほしいですね。あの四角い本じゃブックカバーもかけられないから不便で仕方ないですよ。お盆に載せて運べってか?
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