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『ボーダーライン』(真保裕一)

 最近ウチでは Musicovery が流行中。ネットラジオなんですが、Wii の Operaブラウザでも再生できるのでリビングで聴くのに都合がいいのです。見た目もカラフルでいいし、聴きたいジャンルの曲をなんとなく探せるし、いいっすよコレ。
 以上、本題とは何の関係もない話でした。

 で、本題はこれ。真保裕一のハードボイルドな探偵小説。

 ロサンゼルスにある保険会社の調査員であるサム長岡は、会社からある男の捜索を命じられる。国境に程近い街で見つけたその若者は天使のような笑顔を見せると、いきなり発砲してきた──
 地道な探偵小説っていうのも案外面白い。序盤は、「調査ってこうやって進めていくのね」と思わせてくれる細かい描写がてんこ盛りです。
 中盤からはかなりの重苦しい展開。生まれながらに凶暴な性質をもった子供を持ってしまった家族の苦悩。人を殺してしまったこと、殺されたことから生まれる憎しみの連鎖。そして罪を犯すものとそうでないもの、罪を悔やむものとそうでないもののボーダーライン…。
 性善説・性悪説のどちらを採るかと言われたら、自分は前者を取りたいとは思っているのですが、実際には根っからの悪人ていうのもいないとは言い切れないですね。
 信吾の父親の立場に立たされたら、自分だったらどうするだろう? どうできるだろう?
 信じてコミュニケーションをとっていれば、いつか通じるはずだと思いたいですけどね。なかなか考えさせられました。

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コメント

きっと彼は前世にそうとう悪いことした人なんでしょうね

前世で悪行積んで、転生してまた悪人ということですか?
救われないですねぇ・・・(;;)。

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