『ネジ式ザゼツキー』(島田荘司)
この本のなかに「タンジール蜜柑共和国」という架空の地名が出てくるんですけど、そういえば「banana republic」ってブランド(?)がありますよね。あれはバナナ共和国って意味なんですか? なにそれ? 通貨がバナナの国? それとも税金? 住んでる人がバナナ人? ワケが分からなくなったので調べてみたんですが、結局よく分かりませんでした。GAPの系列店だってことがわかったくらい。誰か知ってる人いたら教えてください。
脳科学の研究者であるキヨシ・ミタライのもとを、記憶を失くした男が訪れた。 その男エゴン・マーカットは、何かの重大な事件をきっかけとして持続した記憶を保てなくなってしまったらしい。 過去を探る唯一の手がかりは、男が書いた『タンジール蜜柑共和国への帰還』という奇妙な童話だけ。 男の過去を取り戻すため、ミタライの頭脳が空想の世界へと旅立った──読むまで気づかなかったんですが、御手洗潔シリーズの中の一巻でした。シリーズ物は最初から読みたいんだから、表紙に番号振っておいて欲しいんですよねぇ・・・。
それはともかく。最初はどこにどう着地する話なのか、そもそもこんな展開で着地できるのかと心配しながら読んでいたのですが、軌道に乗り始めたらこれが面白い。見事に風呂敷を畳んでくれた気がしました。他のも読んでみようかなぁ。
ただ2点ほど疑問に思ったことが。ネタバレですが、
・ラウルに関することだけ、エゴンの記憶が曖昧なのは何故か。固有名詞なのに一切出てこなかった。
・ラウルの現在の正体に、ミタライが気づくチャンスはあったのか? 彼は良心の呵責にさいなまれてたまたま来ただけなのか? ミタライの計らいなのか?
ここがよく分からなかったんですよねぇ。どうなんでしょう。誰か教えて。今日はこればっかりだ。
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