『どすこい(安)』(京極夏彦)
『パラサイト・デブ』(南極夏彦)
『すべてがデブになる』(N極改め月極夏彦)
『土俵(リング)・でぶせん』(京塚昌彦)
『脂鬼』(京極夏場所)
『理油(意味不明)』(京極夏彦)
『ウロボロスの基礎代謝』(両国踏四股)
の7編を収録。巻末には《喜国雅彦改め喜よう国夏さ彦》による『解説(梅)』も掲載されています。
…と書けば大体この本の下らなさが想像できると思いますが、本当にくだらない。心底くだらない。徹頭徹尾くだらないでごわす。
一応解説すると、それぞれ
『四十七人の刺客』(池宮彰一郎)
『パラサイト・イブ』(瀬名秀明)
『すべてがFになる』(森 博嗣)
『リング/らせん』(鈴木光司)
『屍鬼』(小野不由美)
『理由』(宮部みゆき)
『ウロボロスの基礎論』(竹本健治)
のパロディ、しかも登場するのは全編デブばかり。暑い。暑苦しい。「京極夏彦の本は、厚いから暑いへ!」とかワケのわからんキャッチフレーズをつけてみたくなります。
ま、そこは京極夏彦なんで、全体の構成だけは妙に凝っていたりするのですが、そのくらいですかね。肝心のギャグがコテコテすぎて、いまいち笑えなかったんですよね。うーん。残念。
ただ、こういうパロディ読むと「自分でも作れるんじゃないか?」とか思っちゃいますよね。
張リーの11歳の誕生日、相撲学校への入学許可証が届いた。 張リーは赤ん坊のときに悪の横綱を退けた力士として、角界では知らぬ者のいない有名人だったのだ── 『張リー・ポッチャリとちゃんこの鍋』とか、どうすか。まあ、ええと、
怒らないで戴きたい。
『どすこい(安)』
京極夏彦
ISBN:4-08-774597-X
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