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『スタイルズ荘の怪事件』(アガサ・クリスティ)

 コンビニを3件もまわったのに売ってないんですよ。豆。
 仕方ないのでポリッピーとかいうお菓子を買ってきたのですが、これが美味しくてポリポリ。やめられなくて困りますポリポリ。
 というわけで、読み始めると止まらないクリスティの小説。我ながら無茶な前フリですね。
 旧友の招きでスタイルズ荘に滞在することになったヘイスティングス。しかしそこで彼は、殺人事件に巻き込まれてしまう。別荘の持ち主であるイングルソープ夫人が、未明に毒殺されたのだ。偶然村に居合わせた名探偵エルキュール・ポアロが捜査に乗り出すが──
 いやー、面白いですね。ヘイスティングスが。「少しは推理の才能を持っていたので」とか言い出したので「ええ!?」とか思ってたら、ボケるボケる。シンシアに対する「優しい言葉」なんか渾身の力で突っ込んであげたいです。ま、ぼくも全然犯人がわからず騙されていたので、あんまり彼のことを笑えないんですけどね。
 クリスティのデビュー作、とのことですが、大作家になるひとって、たいがいデビュー作から面白いんですよねぇ。それはクリスティに関しても当てはまりました。ヘイスティングスとポワロのコンビの、最初の事件が見たければ、是非ご一読を。

『スタイルズ荘の怪事件』
アガサ・クリスティ
ISBN4-10-213519-7

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