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『燃えよ剣』(司馬遼太郎)

 近藤勇の生家跡ってのが、実家から歩いて行けるところにあるんですよ。まあ、「生家跡」って看板が立てられてるだけで、別になんてこともないんですけれども。近くには《野川公園》と《武蔵野の森公園》ってのがあってのんびりできるので、まあよっぽどヒマだったら行ってみて下さい。よっぽどヒマだったら(繰り返さなくていい)。

 というわけで、新撰組を題材にした小説の中でも最も有名(らしい)な作品『燃えよ剣』。
 武州多摩の百姓の子として生まれた土方歳三が、京に上り新撰組を結成し、やがて日本の歴史を織り成す一人になる──ってな話ですかね。
 この歳まで新撰組モノをひとつも読んだことがなかったのですが、さすがに面白い。
 歳三の考え方に共感できるところはほとんどないんだけど、それでも惹きこまれます。 この男のためにどれだけの血が流されたのか、とも思うのだけれども、苛烈な生き様には見るものを惹きつける力があります。それが新撰組を動かす原動力にもなったんでしょうね。
 単純に小説として楽しんでも、近藤勇や沖田総司をはじめとした魅力的なキャラクターたちが生き生きと描かれていて面白いけど、これほとんど実話なんですよね。すごいなぁ。

ISBN4-16-317950-X

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