『長い長い殺人』(宮部みゆき)
またポイントカード増えちゃうの? 勘弁してよもう。レシートもいっぱいだし何ヶ月も前に観たライブのチケットも入れっぱなしだし、これ以上お金じゃないもので太りたくないんだよね。一度くらいは、紙幣でパンパン、もう入らないってな状態になってみたいなぁ……。
と、こんな風に思ってるんじゃないかと思いますよ、僕の財布は。
財布の気持ちがよく分かる小説です。ごめん、整理するよ。
財布だからもちろん喋れないし、外を見ることはできないし、制限事項は多いはず。多いんだけど、それを逆手にとって巧みにストーリーを見せていく。しかも、小さな短編が連なって長編を構成するという、非常に凝った作りになっています。すごいなぁこれ。
語り手である財布達も、いい奴らばっかり。目撃者の身を案じて
「マコと別れるのは淋しいけど、どこか道端に落っこちてみせる」
なんて決意する財布のいじらしさときたら、もう、なんだこのもう。
事件そのものは陰惨なんだけど、絶妙なバランスで暗くなりすぎない。宮部みゆきらしい小説だと思います。オススメされて読んでみたけど、僕もオススメ。
と、こんな風に思ってるんじゃないかと思いますよ、僕の財布は。
財布の気持ちがよく分かる小説です。ごめん、整理するよ。
私はあるじの財布である。今夜、私と、刑事である あるじが向かったのは、轢き逃げの現場だ。被害者は森元隆一、三十三歳。彼の身には八千万円にのぼる生命保険がかけられており、受取人は森元法子夫人となっていた。一見ありふれた事件。しかし、あるじは現場からあるものが消えていることを、しきりに気にしていた──というわけで、財布の一人称で語られるという珍しい小説。こんなの見たことない。
財布だからもちろん喋れないし、外を見ることはできないし、制限事項は多いはず。多いんだけど、それを逆手にとって巧みにストーリーを見せていく。しかも、小さな短編が連なって長編を構成するという、非常に凝った作りになっています。すごいなぁこれ。
語り手である財布達も、いい奴らばっかり。目撃者の身を案じて
「マコと別れるのは淋しいけど、どこか道端に落っこちてみせる」
なんて決意する財布のいじらしさときたら、もう、なんだこのもう。
事件そのものは陰惨なんだけど、絶妙なバランスで暗くなりすぎない。宮部みゆきらしい小説だと思います。オススメされて読んでみたけど、僕もオススメ。
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危うく「劇団けい」で投稿するところだった(笑)
おもしろく読んでいただけたようで、嬉しいです(笑)
タイトルが凝ってないので(?)、あんまり注目されなさげなんですが、これ、宮部みゆきの作品の中では、かな〜〜り好きです。
「もう、なんだこのもう。」←これ、いい感じ(爆)
投稿: けい | 2004.09.07 20:53
「けいの財布」で投稿してくれてもいいよ( ̄▽ ̄)。
そうそう、内容の凝り方の割にはタイトルが普通だよね。
タイトルだけ聞かされてたら「あ、それ多分読んだ」とか
答えてしまってそうです。
うん、ぼくもこれ、かなり上位だな~。『パーフェクト・ブルー』も好きだし、語り手は人間じゃないほうがいいのかも(^^;)
投稿: おー | 2004.09.08 00:28
読みました。財布に語らせる手法がある事に驚き いかにもテレビ世代の小説
投稿: 福田浩司賞味大臣 | 2008.02.18 00:35
男が女の感覚で書かれた小説読むとそれ自体何か女の秘密覗き見しているような気持ちになる
投稿: 和泉もとやわた | 2008.02.18 21:24
福田浩司賞味大臣さん、和泉もとやわたさん
コメントどうもです。
どちらから来ていただいたんでしょう?
この本の手法は本当に面白いですよねぇ…。またこういう変な本(褒め言葉)書いて欲しいです。
投稿: おー | 2008.02.24 00:50