『梟の城』(司馬遼太郎)
織田信長によって滅ぼされた伊賀の忍者・葛篭重蔵。 その重蔵が、一族の怨念と、忍としての生きがいを賭けて狙うのは、太閤・豊臣秀吉の暗殺であった。 しかし一方、重蔵の相弟子である風間五平は、己が出世のために重蔵を利用しようと目論んでいた。 時代の奔流の中、二人の男が対照的な生き様を貫く──第42回の直木賞という『梟の城』。いや、さすがに面白いっす。 直木賞、とか言われちゃうと、ちょっと難しそうな印象もありますけど、 基本的に司馬遼太郎の文章は読みやすいんですよね。 エンターテインメントな部分とリアルな部分がほどよく同居していて、忍者好きにはたまらない一品と言えるでしょう。
何を言ってるのかよく分からなくなってきましたが、また読んでから感想までに間を空けちゃったから悪いんですよね。あー、面白かったのにもったいないな。
ひとつとても印象に残ってるのは、重蔵が、とにかく強そうだということ。別にね、チャクラをためてエネルギー弾ドカーンみたいな無茶をするわけではないのですが、すっごい強そうです。あれは、リアルだからこその迫力なんでしょうね。
あとひとつ、ちょっと疑問に思ったのは、風間五平が○○だった、という、最後に突然でてきたアレ。アレなくてもいいんじゃない? 面白かったけど唐突すぎて混乱しました。
とはいえ、忍者についてのいろんなウンチクも手に入るし、一度は読んでみて損のない作品だと思いました。
最近のコメント