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『梟の城』(司馬遼太郎)

 ファミマの店内放送で香取慎吾が「ニン!」とか言ってたんですけど、それはハットリくんじゃなくて伊東四郎じゃないでしょうか? ニン。
 織田信長によって滅ぼされた伊賀の忍者・葛篭重蔵。 その重蔵が、一族の怨念と、忍としての生きがいを賭けて狙うのは、太閤・豊臣秀吉の暗殺であった。 しかし一方、重蔵の相弟子である風間五平は、己が出世のために重蔵を利用しようと目論んでいた。 時代の奔流の中、二人の男が対照的な生き様を貫く──
 第42回の直木賞という『梟の城』。いや、さすがに面白いっす。 直木賞、とか言われちゃうと、ちょっと難しそうな印象もありますけど、 基本的に司馬遼太郎の文章は読みやすいんですよね。 エンターテインメントな部分とリアルな部分がほどよく同居していて、忍者好きにはたまらない一品と言えるでしょう。
 何を言ってるのかよく分からなくなってきましたが、また読んでから感想までに間を空けちゃったから悪いんですよね。あー、面白かったのにもったいないな。
 ひとつとても印象に残ってるのは、重蔵が、とにかく強そうだということ。別にね、チャクラをためてエネルギー弾ドカーンみたいな無茶をするわけではないのですが、すっごい強そうです。あれは、リアルだからこその迫力なんでしょうね。
 あとひとつ、ちょっと疑問に思ったのは、風間五平が○○だった、という、最後に突然でてきたアレ。アレなくてもいいんじゃない? 面白かったけど唐突すぎて混乱しました。
 とはいえ、忍者についてのいろんなウンチクも手に入るし、一度は読んでみて損のない作品だと思いました。

『ロシア紅茶の謎』(有栖川有栖)

 ロシアの人は本当に紅茶にジャムなんか入れるんでしょうか。実はウォッカとか入れてませんか?
 偏見丸出しで調べてみたら、本当にウォッカいれてたみたいです。まあねー。ブランデーなら普通に合うしね。ピロシキ入れてないだけいいか。
動物園で殺されたその被害者の手には犯人を示す暗号が──『動物園の暗号』 殺されたアパート管理人が屋根裏から見ていたものとは──『屋根裏の散歩者』 激しい稲光の中、マンションの七階から女性が転落した──『赤い稲妻』 被害者が握りしめていたのは、魔力を秘めた不思議な石──『ルーンの導き』 そのロシア紅茶が、彼が口にした最後の飲み物になった──『ロシア紅茶の謎』 殺人事件を題材にした芝居、その舞台裏で本当の殺人が──『八角形の罠』
 有栖川作品は実ははじめてかも。国名シリーズの第一弾だそうです。
 しかしここにもいましたね。作品に作者が登場しちゃうミステリが。 といっても、ここで出てくる有栖川先生は事件解決にはあまり関係ない、いってみればワトソン役。 ホームズ役は《臨床犯罪学者》の火村先生となっております。 まあね、正直それが普通だと思いますよ。恥ずかしいじゃん自分の名前の主人公が活躍するなんて!  京極堂とか、法月綸太郎とかさ! ……まあいいんですけど。
 とは言え、作品としては京極堂のほうが好きなんですけど。なんでかっていうと、あんまり推理しながら読むタイプではないので、もうちょっとキャラが魅力的であってくれたほうがいいんですよね。短編だから仕方ないっていうのもあるし、もっとこの火村&有栖川シリーズを読み進めていけば解決するのかもしれませんけど、なんかもうちょっと華のあるキャラがいてもいいのかなぁという気はしました。
 読みながら推理とかするのが大好きなひとにはオススメしたいですね。

『天使たちの華劇 暁の天使たち外伝2』(茅田砂胡)

 ものすごく久しぶりに冷蔵庫の霜取りをしたら、冷凍庫が水浸しになって排水が一苦労でした。
 こういうのが一般市民の苦労というものなんだよと、「目指せ一般市民」の主人公に言ってやりたい。

 ファンサービス……というか、作者がこういうの書きたかったんだろうなぁという感じの外伝2巻。 まあ、当初のシリーズ目標「学園物」が、ここに来てようやく達成できたかなという気もしますけど。本編の目的が外伝2巻でようやく達成っていうのは、どうなんですか先生。

『舞踏会の華麗なる終演 暁の天使たち外伝1』(茅田砂胡)

 「もうちょっとだけ続くぞい」
 そういってからの『ドラゴンボール』(鳥山明)は長かった。それまでよりも長かった。
 しかし終わったつもりで終われてなかった作品がここにもありました。 きっと次巻から『暁の天使たちZ』が始まります。えぇー。

 そんなわけで、次シリーズに向けての伏線と、まあ作者の趣味にはしったエピローグです。
 しかし、これ次のシリーズが始まったとしても、『デルフィニア戦記』『スカーレット・ウィザード』『暁の天使たち』と全部読んでないと訳分からないですよね。帯なり紹介文にはちゃんとその旨書いておいて欲しいものですが、書かないんだろうなぁ。

『オペラ座の怪人』(ガストン・ルルー)

♪Opera座の幕開け 落ちるシャンデリアに
 あの歌を聴くと今までトゥーリアの事件を思い出したりしてたんですが、 『オペラ座の怪人』にそういうシーンがあるんですねぇ。勉強になりました。
 ていうか当時中学生だよ。行ったこともないのに、なんで未だに店名覚えてるんだろ。
 19世紀パリ。華麗なオペラ座の舞台裏では、奇怪な事件が続発していた。 そして事件に関わったものは皆、口をそろえてこういうのだった。 これはオペラ座の幽霊の仕業だ、と。 ある日その幽霊から、オペラ座支配人のもとに脅迫状が届いた。
「歌姫クリスチーヌ・ダーエを主役に起用せよ」
 しかし支配人はその要求を突っぱねた。 そしてその夜、悲劇は起きた──
 これはこういう話だったのかー、とか、これどうやって舞台で表現してんのかな? とか。 有名な作品だから、そんなことを考えて読んでるだけでも結構おもしろかったです。
 じゃ、内容は? というと、うん、まあ面白かったかな。 前半の、幽霊の謎が全然わからなかった頃のほうが面白くて、後半になっていろいろ分かってきてからは、 それはちょっと無理があるんじゃないかとか、ラウルはスットコドッコイだなぁとか、 いろいろ気になってはしまうのですが、1910年に書かれた当時なら、いろいろ斬新だったんじゃないかなぁ。

『グイン・サーガ81 魔界の刻印』(栗本 薫)

 オリンピックは面白いねぇ。毎日寝不足で、顔がレムスみたいにやつれちゃってる人も多いんじゃないでしょうか。
 ……無理のあるマクラはさっさと終わらせて、ネタバレ感想です。
 ようやくグインとレムスの再会……というか、グインとヤンダルのご対面。面白くなってきました。 が、ちょっとヤンダルがねぇ。相変わらずベラベラと喋りすぎるので怖さを感じることができません。 しかも、グインに言い負かされてすごすご帰るってどういうことよ。
 とは言え、いよいよグインの魔都入りが決まったようで、これからの展開は楽しみです。

『剣客商売 辻斬り』(池波正太郎)

 実家に住んでた頃、毎年冬になるとトラックで灯油を売りに来るおじさんがいました。 大音響で鳴らすテーマソングはこんな感じ。
   ♪た・ち・つ・て・灯油~にっこにこ~
   ♪た・ち・つ・て・灯油~ぽっかぽか~
 駅前に「かにや」というおにぎり専門店があるのですが、ここの前を通ると必ずこの歌がかかっています。
   ♪あ・い・う・え・おにぎり~
   ♪あ・い・う・え・おにぎり~
 みんな、もうちょっと歌詞考えろ。

 たちつて辻斬りの話。剣客商売第二巻です。
居酒屋〔鬼熊〕の因業じじい。彼には、誰にも言えぬ秘密が──『鬼熊酒屋』
突如闇の幕が裂け、するどい太刀風が小兵衛に襲いかかった──『辻斬り』
修行の旅から戻らぬ息子を心配した山本孫介が江戸へ上ると──『老虎』
鰻屋の又六が大治郎のもとに弟子入りをした、その理由とは──『悪い虫』
かどわかしを未然に防いだ三冬だが、この事件には裏の顔が──『三冬の乳房』
その男は、雨の中で傘も差さずにじっとしゃがみこんでいた──『妖怪・小雨坊』
長次とおもとの事件での、あの奥座敷。小兵衛はそこでまた──『不二楼・蘭の間』
 なんとなーくまた読んでしまったのだけど、実は面白いのかそうでないのかイマイチ分かってなかったりします。
 というのは、文章もうまいしキャラも魅力的なんだけど、ストーリーがとてもあっさりしすぎているからかもしれません。なんか、意外な展開でびっくり、とか、これをどうやって解決したらいいんだ?とか、そういうのがないんですよね。
 と、これだけでは詰まらない話と思われてしまいそうですが、そんなことは全然ない。どうしてだろうなぁと考えていたのですが、これが時代劇だからなのかな、という結論に落ち着きました。時代劇というのは、意外な展開よりも王道の筋書きが好まれるジャンルで、その中でヒーローたちの快刀乱麻を断つ活躍にシビレるという、きっとそういうもの。
 そういう意味では、やっぱりよくできた娯楽小説だなぁと思うのです。

誰か夢判断を

 キリンに噛み付かれる夢を見ました。
 夢だから別に痛くはなかったのですが、ものすごく驚きました。
 もうね、スゴイところから首がやってくるんですよ。
 脅威の射程距離。
 キリンこえー。

『魔法使いとリリス』(シャロン・シン)

 変身するときの音、といったら、どんなのを思い浮かべるでしょうか。
 むかーし、NHK教育テレビに出演されていた《へんしんタンマ》さんは、大変独創的な擬音でぼくを楽しませてくれました。
 「ぎわーん」
 この頃にはぼくも結構大きくなっていたので、そんなに何度も観ていた番組というわけでもないのですが、この擬音と《へんしんタンマ》という全くもって意味不明な名前だけは忘れられません。しかもこれ、「ぎわーん」て書いたパネルで画面を隠しておいて人形を取り替えるだけの変身なんですよ。やっすいなぁ。
 若く才能に溢れる青年魔法使い・オーブリイは、 変身術を学ぶため、その技では世界一と謳われる老魔術師・グライレンドンのもとに向かった。 そこで彼を出迎えたのは、魔術師の妻・リリス。豊かな緑色の瞳に完璧な無関心を浮かべるその女性に、 やがてオーブリイは想いを寄せるようになっていった。しかし彼女は、自分には“愛”という感情が理解できないのだという──
 適当に手にとって読んでみたのですが、なかなかの当たり。ネタそのものは読みはじめたらすぐに分かってしまうので、 ちょっと序盤が長すぎるんじゃないの? とか思ったりもするのですが、それでも、クライマックスの盛り上がりから 印象的なエピローグまでが素晴らしいので許せてしまいます。
 この作者の他の作品は、まだ日本語訳されてないんですかね?

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