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『グイン・サーガ79 ルアーの角笛』(栗本薫)

 ビックリして文字がでっかくなっちゃった。
 いままで78巻も続けてきて、この巻で急に活字が大きくなりやがりましたよ。なんだこれは。 すごい違和感です。まあハヤカワ文庫の方針らしいので仕方ないんですけども。
 内容のほうもその分薄い……とまで言っちゃぁ悪いのかもしれないですけれど、 キャラクターを視点に据えるとあんまり展開がないですね。
 ま、次巻以降に期待ということで。早くグインとナリスが対面しないかなぁ。

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(J・K・ローリング)

 あらゆる魔法の基礎は「物体浮遊」。呪文は「チンカラホイ!」だそうです。 ドラえもんが言ってたから間違いありません。
 ちょっと前に本屋で『大長編ドラえもん大全集1』を買ってしまったのですが、ほんと面白いんですよ。
 『魔界大冒険』の演出の巧みさ! 『大魔境』でのジャイアンの心情描写! 『宇宙開拓史』も『のび太の恐竜』もいいよねぇ。子供の頃はのび太たちと一緒に冒険をしていたんだなぁと思うと泣ける具合も倍増です。
 いまの子たちにはハリー・ポッターも同じように映るんでしょうね。
 今年もダーズリー一家と夏休みを過ごすハリー。 しかし、13歳の誕生日、ついにハリーは爆発してしまった。 意地の悪いマージおばさんを、魔法で風船のように膨らませてしまったのだ。 規則を破って魔法を使ってしまったハリーは、憂鬱な気分でダイアゴン横丁へと逃げ出すが、 そこには魔法省大臣のファッジが待ち構えていた。 重い罰則を覚悟するハリーだったが、何故かファッジはハリーを罰することはせず、 ただその無事を喜ぶばかり。 それもそのはず、ハリーはアズカバンから脱走した囚人、 シリウス・ブラックにその命を狙われていたのだった──
 ルックスはのび太似のハリー君ですが、今回は行動もちょっと のび太くん。 そのワガママ加減はどうなのかなぁと思うけど、子供たちには多少いたずらっ子が主人公のほうが いいんですかねぇ。ダンブルドラ校長も、あんまりハリーを甘やかしたらいけないと思いますよ。
 お話の重要なファクターとなっているあのアイテムも、今回はとってもドラえもん風です。
 ハリーポッターとドラえもん。どちらも多少の設定の穴は気にせずに、巧みな構成と演出を楽しむ作品だと思うのですが、ドラえもんで気にならないような部分がハリーポッターで気になるのは、自分の中の「子供の部分」が少なくなってきているからなのかなぁ……。のび太たちとなら、まだ一緒に冒険できるのに。

『犬ですが、ちょっと一言』(ミュリエル・ドビン)

 「犬ですが」て。
 夏目漱石の本が
 「吾輩は猫ですが」
 だったらイヤだなぁ。
 「吾輩は猫ですが、何か?」
 だったらもっとイヤだけど。
 原題は『JOE'S WORLD』。全然違うけどこりゃ邦題つけたひとが偉かったと思います。実際思わず読んじゃったし。
 ぼくの世界はずっと前々から、ほんとに重大なことをするための時間のある世界なのだ。 憂鬱になっているネズミに立ち止まって話し掛け、カンの葉の茂みの上に降りそそぐ日光を眺め、 ぬれた草の中でバラの香をかぐ。それから、一日の終わりに一杯か二杯のマルティーニ。  ところが人間どもときたら、つい鼻先にあることさえほとんどわかっていない。 ぼくは彼女のタイプライターを使って、物を書いてみることにした。 だけどチャーリーにこれが見つかったら大変だ。 犬が酒を飲むのがおかしいと思っている彼だもの、犬がタイプで日誌をつけてると知ったら、 笑って笑って心臓発作をおこしちまうだろうな……。
 と、言うわけで犬が書いた日誌ですが、ちょっと一言。
 ミステリの文庫から出てるから、そのうち事件のひとつも解決するだろうと思って読んだら大間違い。 なんの特別な事件も起きないし、ジョーが大活躍をするわけでもありません。
 とは言え、それは人間の視点で見たときの話。ジョーの視点からすると、 この短い間にもいろんなことが起きています。そういうお話。
 すごいクライマックスとかを期待していると肩透かしを食ってしまいますが、 彼女の犬とうまくいっていない男なんかはちょっと読んでみてもいいかもしれないですね。 ま、お暇があれば……。

『楽園の泉』(アーサー・C・クラーク)

 エレベーターというのは不公平な乗り物だと思います。 最後に乗った人が一番トクをするシステムになってるんですよ。 閉まるギリギリに駆け込んできたひとはドア付近に立つことになるため、降りるときは真っ先に降りられます。 先に乗ってたひとは出発するときも降りるときも待つことに! ひどい!
 そこで提案なのですが、動いてる最中に中がグルグルと回るシステムにしてみたらどうでしょう。 どこから降りられるかは全くのランダムです。
 気分は悪くなると思いますが。
 かつて古代の王カーリダーサが楽園の泉を築いた土地タプロバニー。 それから二千年の後、ここに天を貫く新たな塔が作られようとしていた。 赤道上を地球の自転と同じ速さで動き、そのため同じ地点の上空に静止しつづける人工衛星。 そこからケーブルを地上へとたらせば、地球と宇宙を結ぶ巨大なエレベーターを作ることができるはずだ。 この壮大な夢を実現させるため、科学者ヴァニーヴァー・モーガンはタプロバニーへとやってきたのだが──
 古代の王の伝説、聖地に住む僧たち、地球外知的生命《スターホルム》。 一見バラバラにも見える要素に最初は戸惑ったのですが、これらがうまく絡み合って、 宇宙エレベーターにかけるモーガンの夢へのモチーフになっています。
 宇宙のランデヴーや地球幼年期の終わりなどを思いおこさせる個所もあり、 クラークのSFらしさもよく表れた作品だと思いますが、それ以上に、やっぱりモーガンの《夢》と《情熱》というものが 印象的な話でした。子供のころ、凧揚げをしたひと、どこまでも高く凧を上げようとしたひとに読んで欲しい作品です。 ちょっと、SFを読みつけないと分かりづらいけどね。

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