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『堪忍箱』(宮部みゆき)

「堪忍袋の緒が切れた」
 という表現がありますが、袋の緒が切れただけだったら中身は出てこないですよね。 逆さにでもすれば別だけど。
 そこで。
「堪忍袋の底が抜けた」
 という表現はどうでしょう。
 ダメですか。ダメですね。 
その文箱の中は決して見てはならない。もし開ければ災いが──『堪忍箱』
その子は言った。「おいらをかどわかしちゃくれねぇか?」──『かどわかし』
逆上した岡惚れ男につけ狙われた加助は、用心棒を頼む事に──『敵持ち』
もしも十六夜月の光が一筋でも差し込めば、旦那さまの命が──『十六夜髑髏』
ゆきと藤太郎には、養親にさえも言えない、深い深い秘密が──『お墓の下まで』
長屋の仲間にも慕われている浪人の家。そこに差配の死体が──『謀りごと』
幸せにお嫁に行ったお美代。お吉は複雑な思いを抱えていた──『てんびんばかり』
その「ろくでもない」男は、お春のおっかさんを知っていた──『砂村新田』
 この時代、きっと至る所にあふれていた火事と貧困。 そして、いつの時代の人間にも必ずある、隠し事。その辺がテーマ(たぶん)の短編集です。
 やっぱり心情を描くのがうまいなぁとか、いつも思うようなことは思った気がします。が、うん。 読んだのが随分前なのでボロが出ないうちに終わっておきます。

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