『R.P.G.』(宮部みゆき)
直接テレビとつないで、実際に剣を振って戦う
『剣神ドラゴンクエスト』。
ちょっと面白そうなんだけど、大人にはちょっと恥ずかしいんだよね。いいなぁ、子供。
ぼくの小さいころなんか、掃除機のパイプを振り回して遊んでたというのに。
そして壊して怒られたというのに。
そんなこんなでゲーム大好きな宮部みゆきの作品、『R.P.G.』です。
印象に残ったセリフ。
この道に奉職し続けるためには、もちろん、誰かを助けたり、誰かの役に立つために頑張りぬくという根性が不可欠だ。だがそれだけでは足りない。それと同じくらい、いやそれ以上に切実に、誰も助けることができなかったり、誰の役にも立てなかったときに、そういう自分に堪え抜くことの出来る忍耐力も必要とされるのだ。
何もしてあげられないことって、本当につらいよね。警察官に限った言葉ではないなと思いました。
そんなこんなでゲーム大好きな宮部みゆきの作品、『R.P.G.』です。
住宅街で中年男性の刺殺体が発見された。 間もなく、3日前の女子大生刺殺事件との関連が判明したが、その後捜査に行き詰まる。 警察は被害者の「家族」に事情徴収をすることにしたが、 その「家族」とは、ネット上で生まれた「擬似家族」だった──RPGといえば日本では「主人公を成長させながらストーリーを進めるゲーム」のことだと思われていますが、 本当は「Role Playing Game」つまり、「役割を演じるゲーム」のこと。 この作品のRPGも後者のほうで、ネット上で演じられるヴァーチャルな世界のことを描いています。 舞台がほとんど変わらないので、まるで舞台を見ているよう。 作者が自らあとがきで書いているとおり、「反則技」も使われているけれど、 それでもあいかわらずの宮部節でした。 作者はほとんどネットのことには詳しくないらしいのですが、それでよくこんなの書けるよねぇ。
印象に残ったセリフ。
この道に奉職し続けるためには、もちろん、誰かを助けたり、誰かの役に立つために頑張りぬくという根性が不可欠だ。だがそれだけでは足りない。それと同じくらい、いやそれ以上に切実に、誰も助けることができなかったり、誰の役にも立てなかったときに、そういう自分に堪え抜くことの出来る忍耐力も必要とされるのだ。
何もしてあげられないことって、本当につらいよね。警察官に限った言葉ではないなと思いました。
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