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『CUBE2』

 エンドロールが流れたとき、観客の心がひとつになった──そんな体験をしました。

「ハ?」
「はぁ?」
「はぁあああ!?」

 あんまり酷評はしないこのページですが、こりゃ久々のハズレです。期待してたんだけどねぇ。
 目覚めると、そこは四角い部屋だった。 幅、高さ、奥行きの等しい、完全な立方体。キューブ。 無機質な白い壁には、床には、天井には、隣の部屋へ行くための小さな通路がある。 しかし、通路の先も、その先も、あるのはただ、どこまでも続くキューブだけ。 作られた目的も正体も、そして何故自分がそこにいるのかも分からぬまま、 8人の男女は巨大なキューブからの脱出を試みるが──
 なんだろうね、前作と監督が違うってのはどこかで読んでいたのですが、 どうも調べたら脚本も違う人みたいっすよ。あちゃー。
 あとの文句はネタバレで。
 なーに? 謎が明らかになるんじゃありませんでしたっけ?  謎を増やしたあげく解決しないってどういうことですか?  黙ってちゃ分かりませんよ?
 前作と違ってなかなか人が死なないので、「いつ死ぬんだいつ死ぬんだ?」とドキドキは したものの、それだけでした。
 みんな意味もなく秘密主義で、さっぱり謎を解明しようという方向に進んでいかないし、 トラップも一見パワーアップしたようで現実味を欠いただけになっているし、 困ったなぁ、もう。なんなんだよアイゾン。アイゾンはともかく、 「サイバー社」ってなんだよ、その安易なネーミング。もうちょっと考えろよ(もはやイチャモン)
 なんか、結局、オリジナルをパクって失敗しただけの作品という印象です。 いかにも「3に続きますよ」ってな感じで終わったけど、 これ続編作るお金だしてもらえるのかねぇ。少なくとも監督が同じだったら、ぼくは観ません。

 公式サイト:http://www.cube2.jp/

『CUBE2』
監督:アンドレイ・セクラ/主演:ケリー・マチェット

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