『姑獲鳥の夏 』(京極夏彦)
日本の夏、金鳥の夏。
日本人の頭に深く刻み込まれたフレーズですが、ところで金鳥って何? 調べてみたら、こんな由来がありました。へーへーへー。
てっきり姑獲鳥の仲間かと思ったのですが(失礼な)。
二度目でも面白い。ミステリとしてはある意味 非常識なトリックが使われているので、 それを知ってしまってから読むとどうなんだろう?とか思っていたのですが、 伏線の巧みさと、そこに至るまでの道筋、登場人物の魅力 (榎木津のポジションとかも、改めて読むと絶妙)などで飽きさせません。
文庫版を出すに当たって「文章が頁をまたがない」というこだわりのために、 全面的に修正が加えられているようです。 それはそれで嬉しいのですが、でもその時間は、新作を書くほうに費やして欲しいなぁ……。
日本人の頭に深く刻み込まれたフレーズですが、ところで金鳥って何? 調べてみたら、こんな由来がありました。へーへーへー。
てっきり姑獲鳥の仲間かと思ったのですが(失礼な)。
京極堂こと中禅寺秋彦は、古本屋の主でありながら神社の神主でもあり、 また憑物落としという一風変わった副業も持っている。 作家である関口巽は、小説のネタに詰まったり、何かおもしろそうな事件があったりする度、 彼のもとを訪れては長い雑談をするのであった。 今回の事件は、東京・雑司が谷にある医院の娘が二十ヶ月もの間子供を身籠っており、 その亭主が密室から煙のように消えたというものだった。しかし京極堂はいつものようにこう言った。 「この世には不思議なことなど何もないのだよ──」一回感想書いてるんですが、 今度は文庫版で再読です。
二度目でも面白い。ミステリとしてはある意味 非常識なトリックが使われているので、 それを知ってしまってから読むとどうなんだろう?とか思っていたのですが、 伏線の巧みさと、そこに至るまでの道筋、登場人物の魅力 (榎木津のポジションとかも、改めて読むと絶妙)などで飽きさせません。
文庫版を出すに当たって「文章が頁をまたがない」というこだわりのために、 全面的に修正が加えられているようです。 それはそれで嬉しいのですが、でもその時間は、新作を書くほうに費やして欲しいなぁ……。
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