最近のトラックバック

スポンサード リンク


  • Google
    Web sketch.txt-nifty.com

リンク

« 『隋唐演義 三 太宗李世民ノ巻』(田中芳樹 編訳) | トップページ | 『テイル館の謎』(ドロシー・ギルマン) »

『マルコヴィッチの穴』

「こっちの身にもなってみろっ!」
 ……なんて割とありがちな台詞ですが、本当に自分になられたら嫌すぎます。
 自分が他人になるのなら、元に戻れる保証がありさえすれば、一回やってみたいけどね。
 クレイグは才能ある人形遣いだが、チャンスに恵まれず失意の日々を過ごしていた。 貧乏生活にも疲れた彼は、7と1/2階にある奇妙な会社に就職し、そこで壁に奇妙な穴を見つける。 引き寄せられるように彼がその穴に入ると、それは俳優ジョン・マルコヴィッチの頭の中につながっていた。 15分間、クレイグは、身も心もマルコヴィッチになっていたのだ──
 マルコヴィッチ? マルコヴィーッチ。マルコマルコヴィッチマルコヴィッチ。
なんちゅーかもう、絶対に名前で得してると思います。 失礼な話だとは思うけど、「なんとかヴィッチ」って名前はそれだけで変に面白い気がします。 英語圏のひとが聞いても面白いのかなぁ。 これがジョン・スミスだったら面白さ半減だとは思うんだけど。
 で、肝心の中身なのですが、面白かったような、もうちょいだったような……。 この奇抜な設定で、途中まではすごく引き込まれるのですが、後半が、なんつーか 話を終わらせるための話になっちゃってたような。 まあ、面白くなかったわけではないんだけど。
 あとは、クレイグの人形の動きがすごかったです。 前半のキャメロン・ディアスが全然キャメロン・ディアスに見えなかったのもすごかったです。 そしてチャーリー・シーンもすごかったです。アレ反則でしょ。
 てなところで以下はネタバレ。
 マルコヴィッチ自身が穴に入るところは中盤のの山だったと思うのですが、 そこは何だか面白かったような、はぐらかされたような?  本当はそこで“穴”そのものの秘密が何か分かるんじゃないかと期待したのですが、 物語は違う方向に展開していってしまいました。 もうちょっとマルコヴィッチ本人の自我にも頑張って欲しかったところなんですが。
 で、その“穴”を有効に利用しちゃってるレスターたちですが、 彼らが今まで生き長らえてきた方法がいまひとつピンと来ないのです。 “器”の中に避難したりするだけで、あれだけの人間が永遠に生きられるのかなぁ?  その辺はそれほど重要なことではないのかもしれないけど、ビックリ&ナットクの展開を 期待してたので、ちょっと引っかかってしまいました。ぼくの理解力が足りないだけだったらスマン。
 しかし結局マルコヴィッチは最後まで気の毒なままでした。かわいそ。

 公式サイト:http://www.mal-ana.com/

『マルコヴィッチの穴』
監督:スパイク・ジョーンズ/主演:ジョン・ホレイショ・マルコヴィッチ

« 『隋唐演義 三 太宗李世民ノ巻』(田中芳樹 編訳) | トップページ | 『テイル館の謎』(ドロシー・ギルマン) »

映画(洋画)」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『マルコヴィッチの穴』:

« 『隋唐演義 三 太宗李世民ノ巻』(田中芳樹 編訳) | トップページ | 『テイル館の謎』(ドロシー・ギルマン) »

ブログパーツ



2021年7月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ