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『テイル館の謎』(ドロシー・ギルマン)

 「~館」と名のつく建てもの。「かん」と読むとなんでもないのですが、「やかた」と読むと、 ちょっと怖いイメージがあるのは ぼくだけでしょうか?  ときどき「髪切館」とかいう名前の美容院を見かけるのですが、ぼくのイメージでは、 シザーハンズみたいなひとがチョッキンチョッキン……というか、ジャキジャキ髪を切りまくる、 そんな恐怖の館なのです。怖くて行けない。
 まあどうでもいっすね、そんなこと。
 アンドリューは小説家を志していたが、 飛行機事故にあってからというものは何も書けなくなり、 大会社の副社長である父親のもとで不本意な仕事を続けていた。 ある日、アンドリューは父親の命令でマサチューセッツ州にあるテイル館に向かった。 館の持ち主であった大叔母の亡きいま、その土地をどうするか。それを決定するための調査だった。 しかし、廃屋になっているはずのその館には、いまもなお住んでいる人々がいたのだった──
 今回もギルマンらしいお話。 主人公が事件に巻き込まれて、エキゾチックでミステリアスな人物と出会って、 何か大切なものに気が付いて、そして成長していく。 パターンっちゃぁパターンですけど、これはこれで安心して読めるってもんです。 すごくドキドキするとか、すごくビックリするってことはあんまりないんだけど、 ギルマンの本は読みやすくて読後感がいいのでつい手にとってしまいます。
 ちょっと面白かったのがこの一節。
 ここで彼は軽く答える欲求に負けてしまった。
 いや、ほんと、本気でぶつかったりしないほうが楽だもんね。 この辺をさらっと書いてみせたりするところがギルマン節なのかなとか思いました。

『マルコヴィッチの穴』

「こっちの身にもなってみろっ!」
 ……なんて割とありがちな台詞ですが、本当に自分になられたら嫌すぎます。
 自分が他人になるのなら、元に戻れる保証がありさえすれば、一回やってみたいけどね。

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『隋唐演義 三 太宗李世民ノ巻』(田中芳樹 編訳)

 唐変木って何だべーと思ってちょっと調べてみたら、 唐から輸入した変り種の木材のことらしいです。 そのまんまかよっ! ネタにならねえよ、この唐変木がっ!

 ……ってなワケで隋唐演義の第三巻。かの有名な「太宗 李世民」の巻です。 つーか『李世民の狩りバカ日誌』という感じ。 狩りに行っちゃーピンチになる李世民くん。アホですか。 まあ、その他の点では概ね名君として描かれてるのですが。
 『風よ、万里を翔けよ』(田中芳樹)の主人公でもある花木蘭も出てきたけれど、 こちらの木蘭はあの本のあとがきで触れられていた、悲劇バージョンの木蘭のようです。 あの木蘭がちゃんと絡んできてくれたら面白いと思ったのですが、 編訳本だから仕方が無いのかなぁ。
 それにしても『風よ~』は面白かったのに、どうも隋唐演義はいまひとつ。 とにかくキャラクターが覚えにくいのが困りもんです。何とかならんかね。

『パーフェクト・ブルー』(宮部みゆき)

 高校野球といえば甲子園。甲子園といえば負けたときに持ってかえる土ですが、 他のものは持ってかえってないのかなぁ。
 ピッチャーはロージンだとか、キャッチャーはホームベースだとか、 監督は……監督はホテルの備品だとかを、実はコッソリ持って帰ったりはしてないのでしょうか。 というか、そのくらいあげてもいいんじゃないかと思ったのですが、 一応ホームベースの値段を調べてみたら、高いもので4万円以上するようです。あかん。やっぱし土で。
 俺はマサ。元警察犬の職歴を生かし、いまは蓮見探偵事務所の用心犬として働いている。 その日の依頼は家出人の捜索。俺は調査員の加代ちゃんとともに諸岡進也少年を連れ戻しに行った。 そして、その帰り道。 俺たちは信じられないものを見た。 進也の兄・克彦が、身体にガソリンをかけて燃やされ、殺されていたのだ。 俺たちは事件の真相を追い始めた──
 本屋に行ったら『火車』が積んであって、「宮部作品で一番売れている作品。最初に読むならコレ!」 とか書いてあったんだけど、違うよ!と、言いたいです。もちろん『火車』だって悪くはないんだけれど、 この『パーフェクト・ブルー』みたいなタイプのお話こそ最初に読んで、宮部作品にハマって欲しい。
 処女長編だそうですが、もう最初っから宮部みゆきは宮部みゆきという感じ。 犬の一人称という形をとったことで、普通の一人称とは別の視点で、三人称とは違う暖かさで、 進也や加代ちゃんたちの姿を浮かび上がらせます。というか、単純に読みやすいというのもあるかも。
 徹夜明けの電車で読んでたのに駅を乗り過ごしそうになるほど、面白いっすよ。

『ギャラクシー・クエスト』

 小さい頃は「生きてる間に宇宙旅行」なんて当り前に実現するもんだと思ってたのですが、 どうも今のペースを見てると微妙な気が。というか無理かも。
 せめて知り合いのうちで ひとりくらいは、
「火星のお土産だよ」
 なんつってタコヤキを買ってくるようなお約束をかましてくれる、そんな未来を今は夢見ています。ショボいな。

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『スカーレットウィザード外伝 天使が降りた夜』(茅田砂胡)

 天津飯は日本で考えられた料理。中華じゃないんですよ。
 ……ネタがないときゃダジャレです。そして豆知識でした。
 昔も今も神様なんてものを信じたことはないが、天使なら信じてもいいかもしれない。 その夜、ケリーのもとに現れたそれは間違いなく『天使』と呼ぶにふさわしいものだった。 風変わりな天使は、風変わりな伝言を携えてきた。 それは、息子ダニエルの家出宣言だった──
 なんじゃ このあらすじ。書かなきゃよかったかな……とも思いますが、 この本の裏表紙に載ってる あらすじは これどころじゃなくヒドイんですよ。 全5巻の本編の中でも最重要とも言えるネタバレをッ! 裏表紙でッ! しやがったッ!  ……てな具合に「ッ」つきで怒りたくなるくらいにヒドイ。 まあ直接被害にあったわけじゃないんですが、まだ読んでない人は要注意ですよ。
 と、いうわけでつまり本編を全部読んでないと全てネタバレになってしまう話なので以下伏字。
 最終巻の感想では「この作品ならいくらでも外伝が書けそーだ」なんて書いてしまいましたが、 この外伝に関して書いて欲しかったような書いて欲しくなかったような。 あれだけ潔い終わり方をした話だから、あそこで完結しておきたいっていう気もします。 ご想像に任せられたい。
 ルゥが出てきたことで世界が一変してしまったのにも、ちょっと戸惑います。 というか、むしろそれが一つの狙いで、ここでベクトルをググッと曲げて、 次シリーズ『暁の天使たち』に流れ込んでいく、そういう話なんだとは思いますけど。 面白いことは面白かったんですけど。
 『スカーレット・ウィザード』の最後を飾る言葉としては、これかな。
「俺はな、あの女を必ず取り戻すと自分に誓った。一生かかってもそれが無理だというなら、もう一生かけるまでだ」
 っかぁーっ、ぺっぺっ!

ロナウド

 W杯で8得点を上げて得点王に輝いたロナウド。 奇抜なヘアスタイルで世界中を驚かせたロナウドが、 その髪型を変えてしまうそうです。
 いまのヘアスタイルを生かしつつ新しいものにするのなら、髪を

 肉

 の形に残すことをオススメしたい。世界のなかのごくごく一部が、とっても喜びます。

『裏稼業』(ジョン・グリシャム)

「毎日毎日ぼくらはテッパンポー♪」
 幼い頃のぼくは『泳げ!たいやきくん』をこんな風に歌ってたらしいのですが、 まあ たいやきくんじゃなくても毎日毎日同じことの繰り返しだと飽きてくるもんで、 たまに「バイトしてぇー!」とかいう衝動に駆られます。 昼はプログラマ、夜はたいやきの屋台とかどうよ。
 ……とか言ってみるけど、テキヤのバイトにも面接があって、 トーク下手は落とされるそうです。諦めよう。
 トランブル連邦刑務所には、所内で起きた揉め事を裁くための“法廷”があった。 裁くのは元判事の囚人・スペンサー、ヤーバー、そしてビーチの三人。 しかし彼らはその一方、巧みな手口を使った強請り(ゆすり)によって大金を得ていた。 面白いほど順調なその“裏稼業”は、やがて思いもかけない大物を針にかける。 合衆国大統領最有力候補アーロン・レイク。 服役中の犯罪者たちは、CIAの国家的陰謀に、どう立ち向かうのか──?
 おお、なんか面白そーとか思いつつサクサクと読めます。 読めるんですが……あれ? あれあれ? そのまま行くの? あれあれ?
 というわけで何か非常にアッサリしてるというかなんちゅーか、 グリシャムらしくない話だったなぁという気がします。うーん。
 せめて三人組がもうちょっと感情移入しやすい奴らだったら良かったんだけど、 こいつらも子悪党だからなぁ。

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