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『続巷説百物語』(京極夏彦)

 これもそこそこ厚い本だったと思うのですが、 京極夏彦の本に関しては1000ページくらいないと厚い気がしなくなってきました。 広辞苑って何ページあるんだっけ。
 山岡百介は、同心である兄の軍八郎に、奇怪な死体についての相談をうけていた。 その死体の男は、額に小石をめりこませて死んでいたのである。 諸国を巡り不思議な話を集めている百介は、野鉄砲という妖怪について語りはじめるが──
 これが『野鉄砲のでっぽう』。 他に 『狐者異こわい』 『飛縁魔ひのえんま』 『船幽霊ふなゆうれい』 『死神 或いは七人みさき』 『老人火ろうじんのひ』の全6編を収録。 というか連作短編だから全6章といったほうがいいかも。
 つーか面白い。まあ前作も面白かったんだけど、今作のほうが、より京極夏彦らしい強烈な面白さ。 一話一話が完成したひとつの物語でありながらも、巧みに伏線が張られていて、 時にゾクッとするほどの符合を見せながら大団円へとなだれ込み、からくりが解かれる。 そして、最後の物語で最初の物語の意味を知る── てな感じかな。
 時系列順に並べると前作と今作が入り混じるという複雑な構成なので、 また前作を読み返したくなるというのもコワイ罠です。うーん。はまってますね。
 以下ネタバレ感想。

 ええええええええ。すごい寂しい。
 山岡百介が御行の又市の声を聞いたのは──それが最後であるという。
 ええええええええ。
 それは仕方がないことである。
 でも。
 でも、もう少し、百介と又市たちの物語を読んでみたかった。
 ──そう、思った。

 つい変な文章にしてしまいましたが。これで最後か。
 最初の物語『野鉄砲』で語られた、昼と夜の境。それを思い知らされた感じがします。
 なんとなく次の作品で完結しそうなので、「百ないじゃん!」と文句をつけたいような気もしますが、 とりあえず次の「でけェ鼠退治」を楽しみにしておきますか。

 最後に又一のちょっといい台詞をメモ。
「幸せなんてものはね先生、どっかにぽっかり浮かんでるものじゃねェや。今ここにあるもンでやす。 ただ、それを幸せと思えるかどうか──ってことでしょうよ。 人は皆夢ン中で生きてるんです。 それなら悪い夢ばかり見るこたァねェと──やつがれはそう思う」

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