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『星を継ぐもの』(ジェイムズ・P・ホーガン)

 「本当にこのひと地球人か」と思わされるひとって、ときどきいるよね……。
 あ、喉をトントン叩きながら喋るひとのことじゃないっすよ。
 月面で死体が発見された。 死体はすぐさま地球の研究室に運ばれ綿密な調査が行われたが、やがて判明したのは驚くべき事実だった。 彼は、五万年以上も前に死んでいたのだ。 五万年前に人類が月に到達していたはずがない。 しかし、彼の肉体はほとんど現代人のそれと変わらないものだった。 果たして、この男の正体は異星人なのか。それとも──
 この本、以前に読んだことがあったのに、忘れてまた借りてきてしまいました。 いや、読んだような気もしたんだけど……。
 と言っても、決してつまらないわけではない。それどころか、再読でも面白いっすよこれは。
 何かが解決されるたびに産まれる新たな謎。それを科学的に解明していく手法と思考。 ミステリ的な面白さもあって、そのカラクリはSFならではの壮大なもの。 登場人物も魅力的だし、謎解きしながら読むひとには楽しいっすよきっと。
 こんだけ誉めても「何をいまさら」と言われるくらい有名な本らしいですけど。

『完訳 封神演義 下』(許仲琳 編)

 『特命リサーチ』で 「夾竹桃の枝を串にしてバーベキューをしたひとたちがバタバタ倒れた」 なんて事件を見て、酒池肉林も命がけだなぁと思ったり思わなかったりです。
 きょうちくとう【きょうちく-とう】
 キョウチクトウ科の常緑低木で、夏に濃紅色の花を咲かせる。花と葉に毒がある。
 しゅち-にくりん【酒池肉林】
 昔、殷の紂王が贅沢の極みとして考えた宴。酒で人工池を作り、周りの林の枝に焼肉を刺し、 そのまわりで裸の男女が追いかけっこをするというもの。まてまてー。
 ってこととで封神演義の最終巻。あらすじは書かないでネタバレ感想のみです。 藤崎竜のマンガ版のネタまでバラしてるので注意。

 この長い話を読み終わってあらためて思ったことは、
「運命(天命・天数)って何?」
 と、いうこと。どー考えても、話の都合のために出てきて話の都合のために殺されるひとが多すぎる!
 でも、じゃあつまらないのかと言うとそんなこともなくて、 なんかすごく面白いようなところもあるのが厄介な感じ。 かなりいい加減な話とも言えるけど、それに負けない魅力もあるというか。
 で、そんなジレンマを解消するために、「運命」に真っ向から歯向かった 「新しい封神演義」を書いてみたのが藤崎竜版なんじゃないでしょうか。
 諸悪の根源(でしょ?)ジョカを「歴史の道標」=「運命」として、立ち向かうべきものとした。 イマイチ目立たなかった主人公・太公望に存在感を与え、封神榜には新たな意味を持たせた。
 別に褒めちぎるつもりはないのですが(わかりにくいところもあるし……)、 なんか「今なら藤崎竜の気持ちがわかるよ!」という気分なのです。 本当に同じ気持ちかどうかは知りません。

 目立たない君主ナンバーワンの呼び声も高い姫発さんですが、最後にいい台詞を言ってくれましたので、 これをもって締めの言葉とさせていただきます。
「今日は心ゆくまで飲み、そのほうらが去っていくのに気づかぬほどわしを酔わせてくれ」

 注:ジョカの「ジョ」は女、「カ」は女へんに咼という字。

『キャッツ&ドッグス』

 It's raining cats and dogs.
 と言ったら「どしゃ降り」という意味。 猫と犬がいっぺんに来たくらいウルサイということかと思ってたのですが、 ちょっと調べてみたら違ったようです。 猫が大雨、犬が強風を招くという迷信から来てるんだとか。へえ。
 ちゃんとした由来を知ったものの、 依然ぼくの中のイメージは、猫と犬が空からドカドカ降ってくる映像です。ギニャー。ワギャー。

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『月の影 影の海』(小野不由美)

 虹の橋のたもととか、水面に映った月だとか、 誰でもいっぺんくらいは行ってみたいなぁと思ったことがるんじゃないでしょうか。
 そんな前フリで十二国記シリーズの第一巻。
 また、同じ夢を見ていた。遥か彼方から陽子を追いかける異形の獣たち。その距離は、夜毎に確実に縮まっていた。 これは夢だ、と言い聞かせながらも、不安な毎日を過ごす陽子のまえに、ある日ひとりの男があらわれた。
「お迎えにまいりました」
 ケイキと名乗るその男は陽子を連れ去った。 海に映る月の光をくぐりぬけ、辿り着いたのは見たこともない世界だった──
 要約すると「女子高生が異世界で頑張るファンタジー」になっちゃうわけで、 あらすじだけ読むと「うわぁ」と声が出るくらいベタな話なのですが、 実際に読んでみたら大変なことに。重いよこれ……。
 陽子がすごい勢いで不幸になってっちゃうので、前半はどーしようかと思ってたのですが、 でも、そのおかげでいろんなことに説得力が出ていて、 後半ではすっかり感情移入して読めるようになります。
 最後だけちょっとあっけないなぁとは思ったけれど、また次の巻の主人公は別の人らしいし、 冒険物とか歴史物というよりは英雄譚(サーガ)に近いのかなという気がしました。
 世界観がかなり変わってるのだけど、読み進めてると何か秘密がわかったりするのかなぁ。 わかるとかなり面白いんだけど。どうでしょ。

『アルスラーン戦記10 妖雲群行』(田中芳樹)

 小学校の高学年くらいのときだったでしょうか。
 道端で突然声をかけられて、
「幼稚園のとき一緒だった××だよ。覚えてる?」
 なんて言われたのですが全く覚えてなかったことがありました。ごめんよ××くん。今でもわからん。
 何が言いたいかというと7年前のことなんて覚えてねーよ!ということです。
 7年ぶりのシリーズ最新刊。
 パルス暦325年6月。解放王アルスラーンは、蛇王ザッハーク眷属を牽制すべく、 クバードら諸将に“魔の山”デマヴァンドの封鎖を命じた。 一方、ファランギースとアルフリードはパルスの中部オクサスで起きた事件の調査に赴くが、ここでも怪しい影が蠢いていた──
 いや、本当に久しぶり。久しぶりはいいんだけど、こんな感じのお話でしたっけ?  中国史ものとか薬師寺涼子なんかを書いてた影響が微妙に感じられてしまうのですが…… 作者自身も久しぶりでウォーミングアップみたいなところがあるのかな。
 登場人物たちがそれぞれの思惑でそれぞれに動いて、話が予想もつかない方向に転がっていく、 あの感じをまた味わいたいです。
 早く次の巻書いてくれ。

『天使にラブソングを』

 音を楽しむと書いて音楽。
 ベタだけど、こういう言葉がピッタリくるような話だと思います。musicよりも音楽、かな。

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『完訳 封神演義 中』(許仲琳 編)

 「とどめだっ!」とか言いながら、身体のどこか一箇所を刺すとしたら、どこを刺しますか?
 いきなり物騒な質問でなんですが、まあ普通は胸とか腹とか頭とかを選ぶのではないかと思います。 それが、この話だと何故だか「脇下を刺して息の根を止めた」なんて描写が至るところにあって、変な感じ。 で、一応調べてみたところ、脇下というのは人体の急所のひとつで、 剣道でも「脇構え」という、相手の脇下を狙い打つ構えがちゃんとあるんだそうです。 くすぐるわけじゃないんだ。

 以下ネタバレ。
 ヨウセン(ヨウゼン)登場。強すぎです。太公望より主人公の素質がある気がするのですが、 その実力を妬まれたのか(?)、食料補給係にされてしまいます。なんだかなぁ。 常にヨウセンかナタを先鋒として戦ってたら負けなしなんじゃないかと思うのですが。
 しかしこの巻で一番ヒドイのは燃灯道人かもしれません。 次から次へと十絶陣に凡人を送り込んでは殺し、送り込んでは殺し。その姿は悪鬼のようです。 わかってやってるぶんナタより性質が悪い気がするのですがどーですか。
 どうでもいいけど、「脳漿を流して死ぬ」人も多いんだよね……。よく人の死ぬ話だ。

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