『スカーレット・ウィザード5』(茅田砂胡)
最終巻なのであらすじは省略して、ひとつだけ感想かいておくと、この作品ならいくらでも外伝が書けそーだ、ってことです。 ぼくが書くんじゃないすよ。
ストーリーとしてはちゃんと完結してるんだけど、その他に読みたい場所がたくさんあるっつーか。 キャラが面白いからだと思うのですが、まあ、あんまりやるとアニメっぽくなっちゃうのかな。 いまでも充分アニメっぽいけど。
あとはネタバレ。
ジンジャーもクライストも、この巻のこのクライマックスのための配役だったのか、という感じ。
「よくぞ捨てずに取っておいたもんだ」
とはよく言ったもんです。グランド・セヴンなんてのまで出てきたし、賑やかだなぁ。
で、オールスター登場のあとで大ボスを倒すわけですが、黒玉からの脱出シーンはベタすぎじゃぁないかと。 敵の本拠地で親玉を倒したら爆破されるに決まってるんだと、ケリーとジンジャーに説教したい気分です。
まあ、そこもお約束どおり脱出してきたわけですが、本当のクライマックスはそのあと。 そーう来ましたか、と、いう感じ。
一巻からバンバン伏線はりまくってたので、気づかないほうがどうかしてるのかもしれないけど、 殺しても殺しても殺しても死にそうになかったので、まんまと騙されてしまったというか。
ジャスミンが目を覚ますまでを描いて欲しいという意見もあるかとも思うけれど、潔いラストだったと思います。
数年後、数十年後かもしれないけど、目覚めたジャスミンが最初にいう言葉は── っていうのを考えるのも、面白いんじゃないでしょうか。
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