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『完訳 封神演義 上』(許仲琳 編)

 仙人ってどんな人?と訊かれたら多分ほとんどのひとが
「山奥とかに住んでて、カスミ食って生きてる、徳のある偉い人」
 ってな答えを返すんじゃないかと思うのですが、じゃあ知ってる仙人の名前を一人あげてみて? と訊かれたら多分ほとんどのひとが
「亀仙人」
 と答える気がします。徳あるのかなぁ。
 もっとも、この本を読む限りだと、本場・中国の仙人も何考えてるんだかよくわからないようですけど。
 紀元前11世紀の中国。 殷の天子である紂王は妖妃・妲己の美しさに溺れ、暴虐の限りを尽くして国中を恐怖に陥れていた。 一方その頃、西岐では新たな王が生まれていた。徳を備えたこの王こそ、次代の天子となるべきものである。 天数は定まった。 西岐軍は、命を受け人界に降りてきた太公望・姜子牙を軍師に迎え、 打倒紂王のために立ち上がった──
 『西遊記』『水滸伝』と並んで「中国三代奇書」なんて呼ばれているらしいこの本、「奇想天外」という言葉がピッタリくるお話。 まあ、『週間少年ジャンプ』で藤崎竜が連載してたマンガが有名なので、あんまり説明する必要もないかなって気がしますけど、とにかく仙人や妖怪がたくさん出てきて、仙術やら妖術やらを駆使して戦います。で、何がすごいって、時代が古いのがすごい。中国っていう国は紀元前11世紀というとんでもない昔に、これだけの文化を築いていたんだなぁと思うと呆れるくらいです。「後の〇〇菩薩」なんて人物が出てくる話なんて、そうそう書けるもんじゃないっすよ。
 まあそのくらい古い話なんで、なんか納得いかんところもたくさんあるし、登場人物は多すぎるし、万人にはオススメできないけど、中国の神話なんかが好きな人には面白いかなぁという感じです。
 以下はネタバレ。というか、なんかすごいと思ったところ。

 主人公である太公望・姜子牙が俗界に降りてくると、かつての友人がいろいろ世話をしてくれます。 住居をあたえ、食べ物をあたえ、嫁さんまで紹介してくれるという親切さ。 しかしその次の台詞にひっくりかえりそうになりました。
「才色兼備で賢弟にふさわしい。私の義妹でもある。六十八歳の生娘だ」
 六十八の……。いや、なんつーか、自分の若さを思い知りました。

 紂王の昏君(フンチュン──暗君、バカ殿の意味)っぷりが本当に酷いのですが、 笑ったのが趙啓ちょうけいの諫言。 1ページに6回も「昏君」言ってます。子供のケンカみたい。バーカバーカ。(←お前がバカ)

 ナタ(漫画だとナタク)がヒドイ。悪役だよおまえ。

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