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『祈りの海』(グレッグ・イーガン)

 面白いっすよこれ。SFを読みなれてないとちょっとツライかもしれないけど、苦手でなければ是非。
 短編集なので、全部の紹介を書いてみます。長いと大変なので、17文字で。
わたしは一日ごとに別人の生を生きる──『貸金庫』
ぼくは人工のエンジェルを手に入れた──『キューティ』
ぼくの中にはいつかぼくになる機械が──『ぼくになることを』
胎児を有毒物質から守る《繭》の研究──『繭』
未来の自分が書いた日記を読める時代──『百光年ダイアリー』
一体どこで妻のデータがとられたのか──『誘拐』
ぼくらは思想アトラクタに囚われない──『放浪者の軌道』
世界中の人間は皆「イヴの子供たち」──『ミトコンドリア・イヴ』
平行世界を乱す渦を破壊する不変の男──『無限の暗殺者』
ナノマシン医療時代に残る新種のガン──『イェユーカ』
《儀式》よって授かった、神の娘の愛──『祈りの海』
 解説で『パラサイト・イヴ』の瀬名秀明氏が絶賛してるのが、かなり分かる気がします。 アイデアもすごいんだけど、そのアイデアを個人の視点まで引っ張りおろしてくれるので、 お話がどう転がるのか、どう結末付けるのかというところまでドキドキできる。 『ぼくになることを』なんて本当にゾクゾクするような話です。『貸金庫』『無限の暗殺者』も印象的。
 あ、誉めすぎたか。『誘拐』なんかはトリックが読めてしまったのでちょっと残念でした。
 と言ってもアイデアだけが勝負の話でないので、きっと再読にも耐えるはず。要は面白かったっす。

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