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ふんだりけったり

 風邪ひきました。喉イタイです。
 それなのに自転車を捜して寒い中を歩き回りました。
 しかも結局自転車は見つかりませんでした。たぶん撤去されてます。
 まさに踏んだり蹴ったりと言ったところですがこの言葉、 「踏まれたり蹴られたり」のほうが状況にあってるような気がしませんか?

『バトル・ロワイアル』(高見広春)

 修学旅行いきたいなぁ。京都だの広島だの日光だのに、もう一回修学旅行で行ってみたいです。 ムリヤリ班行動とかさせられたりしながら、あの開放感と拘束感の微妙な感じを味わってみたい。
 もちろん無事に帰ってくるのが前提ですけどね。
 西暦1997年、東洋の全体主義国家、大東亜共和国。 この国では毎年、全国の中学3年生を対象に任意の50クラスを選び、 国防上必要な戦闘シミュレーションと称する殺人ゲーム、“プログラム”を行っていた。
 香川県城岩中学校3年B組の七原秋也ら生徒42人は、夜のうちに修学旅行のバスごと政府に拉致され、 高松市沖の小さな島に連行された。 催眠ガスによる眠りから覚めた秋也たちに、坂持金発と名乗る政府の役人が、“プログラム”の開始を告げる。
「今日は、皆さんにちょっと、殺し合いをしてもらいまーす」
 誰かが、うっとうめいた。
 すごい簡単に説明すると「中学生たちが殺しあう話」ってことになっちゃうので、 映画化されたときにもさんざん話題になりましたが、ただ残酷なだけの話じゃないっすよ。
 じゃあ何かっつーと、きっとこれは「ロック」なんじゃないかと。 この無茶苦茶な状況を設定したのも、中学生という年代を選んだのも、 ロックを表現したかったからなんじゃないかなと思います。 だいたい最初にロックの意味が分かり出すのがこの中学生という年齢だと思うんだけどどうですか。 いや、どうだい? ベイベー、ここは東京だぜ!?
 少しずつ大人の世界が見えてきて、それに逆らったり、その中に入りたいと思ったり、 とにかくいろんなことを考え出すこの時期に、大人たちの理不尽な都合のために殺し合いをさせられる。 その中で自分はどうするか、どうしたいかを必死に考える、そして行動するあたりがロックだと思うんですよ。 そうだろベイベー?
 もちろん残酷な話には違いないんだけど、42人の個性あるキャラクターの中にはカッコいいやつあり、 変なやつあり、頼りないやつあり。 この下にネタバレのキャラ紹介を書いておきましたが、これだけいりゃ誰かには共感できるんじゃないでしょか。 このキャラ紹介は、あとで感想書くときのためにメモしておこうと思って書き始めたらついつい全員分 書いてしまったというもの。要は面白かったっつーことです。オススメ、と。

3年B組 生徒名簿
男子
1 赤松義生 臆病ゆえに生徒の中で最初の殺人者になってしまう。
2 飯島敬太 ある出来事で三村の信頼を失っている。
3 大木立道 突然出くわした秋也に驚き、襲いかかってしまう。
4 織田敏憲 自称「価値ある人間」。──なんでだ? 俺はもう死んでるんだぞ?
5 川田章吾 前年の優勝者。「いい友達ができてよかった」
6 桐山和雄 最強の敵。「そこで俺はコインを投げたんだ」
7 国信慶時 秋也の親友。「おまえ、好きなやつ、いるか?」
8 倉元洋二 最期に矢作好美と分かりあうが、相馬光子に殺される。
9 黒長洋 不良グループ。
10笹川竜平 不良グループ。
11杉村弘樹 ストイックな棍術使い。強い。千草貴子と琴弾加代子を捜す。
12瀬戸豊 三村の親友。お調子者。「金井はすごくきれいだったよ」
13滝口優一郎おたく代表。「証拠もないのに疑うなんてだめだ」
14月岡彰 オカマなのよね。
15七原秋也 ワイルドセブン。天才ショートストップ。「せいいっぱいでいいから走れ!」
16新井田和志言い訳男。痛そうな死に方ナンバーワン。
17沼井充 不良グループ。桐山の信奉者。
18旗上忠勝 野球部。滝口と一緒にいた。
19三村信史 ザ・サード・マン。「俺が信じられないなら、今、俺を撃て」
20元淵恭一 男子委員長。メガネ君。
21山本和彦 小川さくらと自殺。
女子
1 稲田瑞穂 「覚悟はいいですか、戦士プリーシア・ディキアン・ミズホ?」
2 内海幸枝 委員長。「この意味、わかる?」
3 江藤恵 光子の最初の犠牲者になる。携帯を持っていた。
4 小川さくら山本和彦と自殺。
5 金井泉 町議の娘。開始早々桐山に殺される。
6 北野雪子 由美子とともに皆の説得を試みる。
7 日下由美子雪子とともに皆の説得を試みる。「あたしは、人を信じたいわ」
8 琴弾加代子お茶の先輩に憧れる。──あたしは一体、何をしたの?
9 榊祐子 大木立道の死を見て混乱。秋也を異常に怖れる。
10清水比呂乃光子グループ。防弾チョッキにやられる。
11相馬光子 鎌と美貌が武器。「あたしは、奪う側に回ろうと思っているだけよ」
12谷沢はるか委員長グループ。
13千草貴子 陸上部エース。──もうひとことオーケイですか、神様?
14天堂真弓 学校を出てすぐ殺される。
15中川典子 「どうか生きて」「きっと、それでこそ、あたしがほんとに好きだったあなただと思う」
16中川有香 委員長グループ。「味見」してしまう。
17野田聡美 委員長グループ。
18藤吉文世 坂持にナイフを投げられ殺される。
19松井知里 委員長グループ。三村が好き。
20南佳織 アイドル大好き。比呂乃に撃たれる。
21矢作好美 光子グループ。倉元洋二と分かりあうが、やはり光子に殺される。

『かまいたち』(宮部みゆき)

 「宮部みゆき」の名前の読み方を訊かれました。お答えします。

 キューブみゆき。

 誰だ。
 今、おようが父親の遅い帰りに気をもんでいるのは、このところ市中を騒がせている辻斬りのためだった。 太刀筋の鋭さから「かまいたち」と呼ばれるその辻斬りは、犠牲者を選ばない。 居ても立ってもいられなくなった おようは、激しい雨の中、飛び出して行った. そしてそこで、出会ってしまったのである。 黒装束、右手に抜き放った刀を下げて、雨の中に仁王立ちする影──。(かまいたちだ) おようは観念して身を縮め目をつぶったが、次に目を開けたとき、男はいなくなっていた。 そして役人を連れて再び戻ってきたとき、そこにあったはずの死体までが消えていたのである。 それから数日後、おようの住む長屋に、一人の男が引っ越して来た。それは、あのときの男だった──
 ちょい長くなってしまいましたが、まあこんな感じのお話が表題作の『かまいたち』。 他に『師走の客』『迷い鳩』『騒ぐ刀』の三編で、計四編の短編が収録されてます。
 このうち『迷い鳩』と『騒ぐ刀』は「霊験お初」シリーズの第一話、二話とでもいうべきお話。 こういう話で一羽の鳩に焦点を当ててタイトルにしてしまうセンスがすごいなぁと思いますが、 お話としては『騒ぐ刀』のほうが面白かったかも。『迷い鳩』のほうはちょっと話が読めてしまう部分があったので──。 まあ読めたからといってつまらなくなるような話でもないのですが。
 『かまいたち』なんかも読んでいてある程度ネタは分かってしまうんだけど、 それでも面白く読めてしまうのはキャラの魅力なのかな。

しし座流星群

 しし座流星群ってあれですか? ししの形のまま星が流れるんですか?  あ、なーんだ。違うのか。たいしたことないなぁ。
 ……つまり見てません。ちっ。

『バースデイ』(鈴木光司)

 ちょうど1ヶ月後です。いや、何がとは言いませんが。あ、そんな気を使わなくても。 プレゼントなんて、ほんとに。

 それはともかく鈴木光司の『バースデイ』。 『リング』シリーズの最終巻です。と言っても続きものという感じではなく、3つの短編集になってます。
 リング事件より30年あまり前──山村貞子は、小劇団《飛翔》の新人女優として、不思議な美しさを放っていた。 《飛翔》の仲間であった遠山は貞子を愛し、貞子もまたそれに応えた。しかし、そこには大きな落とし穴があったのだ──
 ってのが『レモンハート』。二作目『らせん』の外伝的なお話が『空に浮かぶ棺』。 そして『ループ』の後日談とも言えるのが『ハッピー・バースデイ』。
 まあリングシリーズを全部読んだ人が読む本ですね。そんなにオススメという感じでもないけれど、 シリーズを読んだひとはきっとみんな読むでしょう。 『ループ』を読んでから一週間後くらいに読むといい感じなんじゃないかなぁと思います。なんとなーく。

『ホワイト・アウト』(真保裕一)

 今日はホワイトアウトのイラストを用意してみました。→こちら
 ごめんなさい。
 日本最大の貯水量を誇る奥遠和ダム。 富樫輝男はこのダムで、ある女性の到着を待っていた。 富樫は二ヶ月前、事故で亡くなった友・吉岡和志の死の責任が自分にあると考えていた。 その吉岡が生前愛した女性──平川千晶が、このダムを訪れようとしている。 事件が起きたのはちょうどそんなときだった。 テロリストが、ダムを占拠した。 ダムの所員11人と千晶、そして下流にあるいくつもの市町村が人質にとられた。 外部からの道は全て深い雪に閉ざされている。 一人テロリストの手を逃れた富樫は、同僚と、そして亡き友の婚約者を救うべく、 堅牢な要塞と化したダムへと向かって行った──
 寒そう~~~なお話です。実際にこれを読んだのは10月のアタマ頃。まだそれほど寒い季節じゃなかったのですが、 何だか読んでて寒くなってきました。北国の人が読んだらもっとリアルに寒くなるんでしょうか。
 映画版は「日本版ダイ・ハード」とかなんとか宣伝してたようですが、 次から次へとピンチが迫るのは確かにそんな感じ。 ただ富樫の場合、マクレーン刑事よりも遥かに「普通の人」だというところが違う。 もちろん設定上ダムの構造には詳しいし、体力も人並み以上にはあるんだけど、 弱い心を持った人間が頑張るっつーのが、ポイントなんじゃないでしょうか。
 織田裕二と松嶋奈々子の顔が浮かんでくるのは困りものでしたが、面白かったっす。  以下はネタバレ。
 笠原(小柴)が死の間際に「結局、自分は何をしたのだろうか」と自問します。 そして得た結論──「何もなかった」。容赦ないなぁ。 いろいろ苦悩してたし、千晶に対して優しいところも見せていたし、何か最後にやってから死ぬのかと思ったけど、 それすらさせてもらえなかったようです。まあ、どんな理由があろうと笠原のしたことは許されることではないし、 これでいいのかな……。いいというのは語弊があるけれど。
 千晶も何だかいろいろごそごそ頑張ってたんだけど、なんか危なっかしいというか、 読みながら「余計なことしないでいいよ!」と声かけてあげたくなる感じ。 とは言っても、最終的にちゃんとあのラストシーンに帰着するのが流石です。

暗黒の塔ダーク・タワー I ガンスリンガー』(スティーブン・キング)

 東京タワーに「ノッポン」というマスコットキャラがいるのを御存知でしょうか?  かなり何とも言えない感じのキャラなので是非一度見てみてください。 公式サイトはこちら

 今日の小説に出てくるのはダーク・タワー。マスコットキャラはいません。たぶん。
 黒衣の男は飄然と砂漠の彼方に立ち去った。ガンスリンガーはその後を追った。 黒衣の魔法使いは《暗黒の塔》の使者──秘密の鍵を握る者である。 最後の冒険者・ガンスリンガーは《暗黒の塔》へ至る道を求め、破滅後の世界を一人歩きつづける──
 わっかんねー。困った困った。自分の理解力に自信がなくなってくるくらい分からないですこの話。 すごく抽象的で説明が少なく、話も前後して語られるのですごく難しい。
 師・コートとの対決とか、ジェイク少年との交流とか、面白いところもあるんだけど、 やっぱりよくわかんない話だったという感想に終始してしまいます。
 ただ、どうやら二巻以降から面白くなるらしいので、続けて読むかどうか迷うところ。 キングを信じるべきですか? うーん。
 なんでジェイク少年は見殺しにせなあかんのですか? よくわからなかった……。可哀相に。

前輪

 今朝のことです。いつものように自転車に乗ろうとしたのですが、なんだか重い。動かない。
 よく見ると、前輪が車体からはずれてました。
 「ぶー」とか言いながら三枝のようにコケてみようかと思ったけれど虚しいので止めて、 仕方がなく歩いて出かけたわけですが、何なんでしょうかあれは。 自然にはずれるというのは考えにくいので、イタズラの可能性が高いです。 解体マニアの仕業でしょうか。
 組み立てマニア皆様、お待ちしております。

マトリックスを

 近頃「マトリックスを超えた」映画がやたらと多い気がします。
 マトリックスの何を超えたんでしょうか。
 角度

『猿の惑星(フランクリン・J・シャフナー版)』

「飛べない、飛べな~い!」とボケるホリケンに、三村マサカズが突っ込んだ言葉は
「人間だものっ!」
 でした。かなり笑った。

 『猿の惑星』の更新が続いちゃったけど気にしない。だって猿だもの。

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『猿の惑星(ティム・バートン版)』

 もしも猿の惑星にゴルフがあったら
「わいは猿やー! プロゴルファー猿やー!」
「わいも猿やー!」
「あいつも猿やー!」
 暑苦しい。
 でもその世界だったら「プロゴルファー人」が誕生する気もしてきました。 アニマル梯団だってコアラと「おひと」のコンビになるに違いないのです。

 そんな惑星での物語。ティム・バートン版です。

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