『理由』(宮部みゆき)
人のことを表す「~屋」という言葉には、大きく二種類の意味があります。
ひとつは肉屋、魚屋など職業をあらわすもの。もうひとつは、照れ屋、頑張り屋など特徴をあらわすもの。
これが逆だと大変です。職業が「照れ」とか、特徴が「魚」ってのはなんかすごくイヤ。
今日の本に出てくる「~屋」は職業のほうです。
で、その「占有屋」というものが何か知っていたら、この小説で起きた事件は単純なものと言えるかもしれません。 よってミステリとは言えない。といってサスペンスとも違う。
ただ、事件の関係者には「理由」がある。それぞれの理由で日々を生き、それぞれの理由で事件に関わっている。 その理由を丹念に描くことで、この小説はなりたってます。もー本当に宮部みゆきならでは、という感じかも。
以下はネタバレ。
ラスト付近のこの言葉。
母は飲み終えたココアのカップを持って立ちあがった。そして、小声で言った。 「帰る場所も行くところもないってことと、自由ってことは、全然別だと思うけどね」
うーん。すごい。ここだけ読むともしかしたらただの説教くさい台詞なのかもしれないけれど、 その前に充分な伏線があるために「響く」台詞になってます。ぼそっと言った台詞だというのもいい。
公共広告機構で、「いちばん大事なのは、家族です」とかなんとかいうCMをやっているけど、 家族の何が素晴らしいかといったら、一緒にいるために「理由」が要らないことなんじゃないかと思いますよ、孝弘くん。
ひとつは肉屋、魚屋など職業をあらわすもの。もうひとつは、照れ屋、頑張り屋など特徴をあらわすもの。
これが逆だと大変です。職業が「照れ」とか、特徴が「魚」ってのはなんかすごくイヤ。
今日の本に出てくる「~屋」は職業のほうです。
事件が起きたのは荒々しい雨の夜だった。 東京都荒川区の高層マンション「ヴァンダール千住北ニューシティ」で、一家四人が惨殺された。 豪雨によって発生当時の様子が判り難かったこと、第一通報者の特定に錯誤があったことなどから捜査は難航したが、 やがて意外な事実が浮かび上がる。被害者は部屋の所有者ではなかった。「占有屋」。それが彼らの正体であった──不勉強なもんでこの本読むまで「占有屋」というものを知りませんでした。勉強になったー。
で、その「占有屋」というものが何か知っていたら、この小説で起きた事件は単純なものと言えるかもしれません。 よってミステリとは言えない。といってサスペンスとも違う。
ただ、事件の関係者には「理由」がある。それぞれの理由で日々を生き、それぞれの理由で事件に関わっている。 その理由を丹念に描くことで、この小説はなりたってます。もー本当に宮部みゆきならでは、という感じかも。
以下はネタバレ。
ラスト付近のこの言葉。
母は飲み終えたココアのカップを持って立ちあがった。そして、小声で言った。 「帰る場所も行くところもないってことと、自由ってことは、全然別だと思うけどね」
うーん。すごい。ここだけ読むともしかしたらただの説教くさい台詞なのかもしれないけれど、 その前に充分な伏線があるために「響く」台詞になってます。ぼそっと言った台詞だというのもいい。
公共広告機構で、「いちばん大事なのは、家族です」とかなんとかいうCMをやっているけど、 家族の何が素晴らしいかといったら、一緒にいるために「理由」が要らないことなんじゃないかと思いますよ、孝弘くん。
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» 宮部みゆき原作・DVD「理由」見たよ [雪華と、うふふ]
はい、こんばんは。
宮部みゆきの本は、すっごく読みやすくて、引き込まれるんですけど、恐い。どうだ、恐いだろって迫ってくるのですよね。これも、そうです。
小説と同じ手法で、ルポルタージュ形式で事件を伝えるという演出がされていて、賛否両論ですけど。
「誰....... [続きを読む]


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