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乱と生きる

 今日はちょっと番外編。お芝居を見てきました。
 『東京モダン倶楽部』という劇団の旗揚げ公演です。 なんだか銀座のハイカラなキャフェーでお茶を嗜むモボやモガたちの集まりみたいな名前ですが、 内容は戦国ファンタジー。
 森乱丸が織田信長の前にあらわれたのは、戦の夜のことだった。 故郷を焼かれた仇を討つため単身で織田二万の軍勢を突破し、その本陣を襲ったのだ。 あと僅かと言うところで乱丸は捕らえられたが、その技量と胆力を見こんだ信長によって命を助けられ、 小姓として傍に置かれることとなった。 乱丸は信長のもとに仕えながらも暗殺の機会を伺っていたが、少しずつその気持ちは揺らいでいった。 乱丸は、信長に惹かれていた。 やがて乱丸は信長と共に生きることを決意するが、それを闇から見つめる影があった。 信長の命を執拗に狙いつづける、それはまさしく「鬼」だった──
 普通は森蘭丸と書くところを「乱」と記述してますけども、これはパンフの記述通り。 はじめはタイトルに引っ掛けた当て字にしたのかと思ったのですが、調べてみたら実際には「乱」が正解みたいです。 もっと言うとそれは幼名なので、「森乱成利」というのが正確な名乗りなのだとか。へえー。 まあ、イメージ的には「蘭」ですけどね。
 お話は時代物ということで、基本的には史実に沿って進みます。 信長は幸若を舞うし、光秀は「敵は本能寺にあり!」なんて叫ぶし、お濃の方もいい役で出てくるし、 信長もの(?)のオイシイところは押さえてる感じ。もちろん乱丸については言ワズモガナ。 ただ、それに加えて人外のものが出てくるのがミソ。××の正体とか……なんて書いておくと気になると思いますが、 公演終っちゃったんで、それを知る方法はないようです。スマン。
 舞台を見に行くなんて機会はなかなかないんだけれど、やっぱり生は迫力が違う感じ。 直接肉声が届くし、台詞つっかえるとドキドキするし、更にこの芝居では殺陣も生でやるのでそれも見物でした。 それに、最後まで大道具ひとつで通したのも面白い。役者の演技とSEだけで場面を表現するってのも舞台ならではかな。
 脚本とか時代考証については突っ込みたい点もかなりあるんだけれど、楽しめました。 今度はこの時代の本でも読んでみようかな。
 以下はネタバレ。
 配役について。中山ゴンみたいな信長も、いかにも苦労人ぽい光秀も、 肩のキレイな乱丸も、よく役柄にあってたと思います。 お前は乱丸の何を見てたんだというツッコミは禁止する方向で。

 最初に芸者たちが家康をもてなすシーンは長過ぎ! 羨ましいよ全くもう。
 ところで四叉鬼(勝手に命名)が芸者に化けてた理由はなんだろう? ふんどし狙い?

 ラストシーンのちょっと手前で、お濃の方が「天国で──」という台詞を吐くのですが、 天国というのはキリスト教の言葉。 キリスト教を保護した信長が知っているのは まあ納得するとしても、濃姫までがそれを知っているかなぁ?

 ラストシーンでのキメ台詞。
「私が天国にお連れ致します」
「私には、羽根がありますから──」
 うろ覚えですがこんな感じの台詞。これはいい! 乱丸を蝶にした伏線が生きまくってます。
 ところで濃姫の本名は「帰蝶」というらしいのですが、これは何か意味があるのでしょうか?  それとも揚羽蝶の家紋からだけ得た着想なのか。いずれにしても面白い符合だと思いました。

 伏字で書いてあるのをいいことに色々うるさく突っ込んでしまいましたが、またあったら行きますのでよろしく。

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