携帯王
駅前でティッシュを配っているひとがいました。
「携帯の王子様で~す」
ぶふっ。
笑いをこらえるのに苦労しました。というか、既に半笑いだったと思います。
お前が王子様かよっ! お前の国では王子がTシャツにジーパンでティッシュ配るのかよ! カボチャパンツと白タイツ着てこいよ!
──などと、心の中でツッコミまくってたのですが、 あとから考えるとあれは「携帯の王様」という店だった気がします。まあ、どっちでもいいけど。
「携帯の王子様で~す」
ぶふっ。
笑いをこらえるのに苦労しました。というか、既に半笑いだったと思います。
お前が王子様かよっ! お前の国では王子がTシャツにジーパンでティッシュ配るのかよ! カボチャパンツと白タイツ着てこいよ!
──などと、心の中でツッコミまくってたのですが、 あとから考えるとあれは「携帯の王様」という店だった気がします。まあ、どっちでもいいけど。
その国には伝説の携帯があった。こうしてお金を失った彼が、いまティッシュを配っているのです。悲しい。
「あの石に刺さった携帯を抜いたものは真の王となるだろう」
何人もの戦士が挑戦したが、それはびくともしなかった。
しかし、あるときアーサーという男が、いとも容易くその携帯を引き抜いた。
──ピロロロロロ、ピロロロロロ。
伝説の着信音が鳴り響く。
「もしもし?」アーサーは電話に出た。
「おめでとうございます! あなたは100万人の中から選ばれました! つきましては一度お会いして……」
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