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おーは

 電車に乗っていると、隣りの席に外国人の男女が乗りこんできました。歳は30代半ばくらいでしょうか。 まあ特に気にせず本を読んでいたのですが、何やら騒がしいので顔をあげました。 見ると、女性は両手の親指と人差し指をくっつけ、 胸の前から前方に向かって、勢い良く突き出しています。
「おーはっ!」
 慎吾ママ?
「おーはっ!」
 いや、おはスタのほうかもしれん……。 どっちにしても、微妙に間違ってるのが気になります。うう。つっこみたい。
「おーはっ! おーはっ!」
 動揺するぼくを無視して、女性は独自のおーはを繰り返します。執拗に男性の顔を見ているところを見ると、男性にも「おーは」をやらせたいようです。
「……おーは」
「おーは!」
「……おーは」
「おーは!」
 ついに「おーは」をはじめてしまった男性。
 でも、違うんだ。違うんだよ。
 よっぽど教えてあげようかと思いましたが、 ここでぼくまで「おっはー」をはじめると電車の席で「おっはー」をする奇妙な3人という絵面ができあがる上に、 「何も知らない外国人に変テコな日本文化を教える日本人」だと思われそうなのでやめました。

『ハイペリオンの没落』(ダン・シモンズ)

 どこでもドア~!によく似たもので、〈転移ゲート〉というのがこの作品には出てきます。 どこでもドアと違って、あらかじめ設定した場所同士でしか〈転移〉できないという制約はあるものの、使われ方が面白い。 金持ちの住居なんかに使われていて、あちこちの惑星に点在する部屋を〈ゲート〉によるドアで結ぶ、ということをしています。 つまり、玄関は地球にあるけど応接間は火星、居間は金星で寝室は月……みたいな家ができあがるということ。 意味分かんないけどダイナミック。部屋ごとに全く違う景色が楽しめるというワケです。 土星の輪っかの上にトイレを立てることもできるのですよ。なんてロマンチック。
 戦争が始まった。FORCEの無敵艦隊が次々に転移を開始する。出撃先は辺境惑星ハイペリオン。 謎の遺跡〈時間の墓標〉と殺戮者シュライクを擁するこの星は、 いまや対アウスター戦の重要な拠点として、全連邦の注目を集めていた。 また政府は、超予測能力を持つAI群〈テクノコア〉の助言を受け、過剰なまでの戦力をハイペリオンに集結させていた。 一方、そのハイペリオンでは、 アウスターに先駆けて〈時間の墓標〉の謎を解明するという使命を帯びた巡礼たちがこの遺跡を訪れていた。 そして様々な困難に立ち向かう彼らの姿を、遠く離れた連邦の首星タウ・ケティ・センターから見ている男がいた──。 巡礼たちの姿を夢に見る、彼は一体何者なのか? 〈時間の墓標〉が開くとき、そこで明かされる真実とは──
 すごいわ~。ちょっと──いや、かなり分かりにくい話ではあるんだけど、 前作『ハイペリオン』で張られていた伏線がバリバリと収束されていく様が気持ちいい。
 話の進め方も上手くって、カッサードの闘いにハラハラしてるといきなり場面が変わったりする。 おいおい、いいからさっきの……と思ってると新しい場面でも重要な局面を迎えてたりして、もう大変です。
 まあ、正直言うと理解不能なところも山盛りだったので(雲門との会話とか……)、 もうちょい分かりやすいと本当に大満足できたような気がするんですが、 SFとかスペースオペラの長編を読むのが苦にならなければ、一度は読んでみていいのでは?
 以下ネタバレ。
 この作品の感想をどうしようかなーと考えてたときに見つけた記事。2001年8月18日の日経新聞から引用します。
 シャープの芥子育雄システム開発センター技師長捕(43)が作ったコンピュータ「リッキーくん」。 この機械は「学習する」。
 まず二万の言葉をリッキーに入力。次に二年分の新聞などを半日かけて読み込ませる。 すると最初の二万語を基に、新聞に出てくる言葉の意味を類推、自動的に二十万語を覚えた。 日本人の平均語彙(ごい)数は十歳児で約二万語、成人で約五万語。リッキーはわずか半日の学習で、 ヒトの一生分を上回る言葉を自ら学び取ったことになる。
 すっげー。 ここで言う「学習」がどのレベルのものなのか分からないけれど、 このスピードで学習をする機械マキナが既に存在してるってのは 何か恐ろしいくらいです。 それでも、テクノコアのような超予測はありえないと思うけど、でもなぁ。

 なんとなくメモしておきたい、「デウス・エクス・マキナ」という言葉。 「古代の演劇で、唐突に宙吊りの乗り物に乗った神が現れ、急場を解決してしまうこと── 転じて、難問の回答を安易に神にゆだねてしまうこと」だそうです。はあ。ラテン語ですかね?  秋津透のある作品を思い出しました。続編はどうなっているのかな。

 レイチェル/モニータとソルの最後の台詞、 「シーユー・レイター、アリゲイター!」 「インナ・ホワイル……クロコダイル」  にはやっぱり泣かされてしまう。映像的にも光に包まれたレイチェルは絵になりすぎです。

 最後に妙にいい人になってるサイリーナスが可笑しい。
「小生にとって、おまえさんはこれからもずっと、空中を歩ける存在だ」
 ピーターパンに連れられて空を飛んでたブローンが、いつのまにかピーターパンに。 そうするとサイリーナスがウェンディかよってな話にはなって気持ち悪いですけれど。 最初はあんなにうっとおしい奴だったのに、最後にちゃっかりいいキャラになってるあたり、ずるいなぁ。

『奪取』(真保裕一)

 偽札つくってみてぇ~~~。
 最近のスキャナとプリンタだったらどのくらいの偽札が作れるのか、ちょっと実験してみたいです。 結構いけるんじゃないでしょうか?
 とりあえず去年買ったスキャナでスキャンしてみました。
NIPPON GINKO
 ね?
 何が「ね?」だか分かんないと思いますが、これが一万円札のどの部分かが分かれば、 最近のスキャナの性能の良さが分かると思います。
 あとは最新のプリンタを買えば……と言いたいところですが、この本読むと、 偽札作りがどれだけ大変だか、よーっく分かりまっせ。
 一千二百六十万円。雅人がヤクザの街金融にはめられて作ったこの借金が、すべての始まりだった。 雲をつかむような大金だが、おれにはこれをチャンスと思うことにした。 でかいゲームに挑戦してやる。 それは銀行との知恵比べ──偽札作りだ。 おれたちは機械とパソコンの知識を駆使して、大金入手まであと一歩と迫ったのだが──
 真保裕一の本ははじめて読んだのですが、面白いです、これ。
 なんで偽札作りの犯人にこんな肩入れしなきゃならないんだと思いつつも、 完成の瞬間にちょっと感動してみたり、二転三転のピンチにハラハラしてみたり。 いやー、偽札作りって本当にいいもんですね。
 ストーリーも面白かったけど、いろんな雑学も面白い。アレとかアレとか、どこで仕入れた知識なんだか。 でも、印刷に関する知識なんかはホント、賢くなった気分。
 ちなみに通貨偽造は刑法148条で「無期又は三年以上の懲役」。 偽札と知って持ってるだけでも三年以下の懲役を食らうそうです。 いやー、偽札作りって、許せませんね。
 あとはネタバレ。
 連載のときとラストが違うらしいのですが、連載でどうなってたのが気になる~。 エピローグがないのでしょうか?
 まあ蛇足気味な気もしなくもないけど、ニヤリとさせられるエピローグでした。

 たぶん必要ない知識だけど、なんとなく覚え書き。
 印刷技術は、版の種類から、大きく四つに分類される。 凸版、凹版、平版、そして孔(あな)版。そのうちの孔版をのぞいた三つを、三大版式という。
 出っ張ったところにインクをつけて印刷するのが凸版。イモ版などがこれ。
 凹んだところにインクを残して、紙に転写させる方法が凹版。ドライポイントやエッチングと同じ方式。
 平らな版の上に水をつけると、油との反発性で、その部分にはインクがつかない。これを利用して紙に転写させるのが平版。 代表はオフセット印刷。
 最後に、版に穴をあけて上からインクを塗りつける方式が孔版。 ガリ版印刷、プリントごっこなど。刷り上りもよくないし、大量印刷に向かないので商業印刷にはほとんど使われない。

携帯王

 駅前でティッシュを配っているひとがいました。
「携帯の王子様で~す」
 ぶふっ。
 笑いをこらえるのに苦労しました。というか、既に半笑いだったと思います。
 お前が王子様かよっ! お前の国では王子がTシャツにジーパンでティッシュ配るのかよ!  カボチャパンツと白タイツ着てこいよ!
 ──などと、心の中でツッコミまくってたのですが、 あとから考えるとあれは「携帯の王様」という店だった気がします。まあ、どっちでもいいけど。

 その国には伝説の携帯があった。
「あの石に刺さった携帯を抜いたものは真の王となるだろう」
 何人もの戦士が挑戦したが、それはびくともしなかった。
 しかし、あるときアーサーという男が、いとも容易くその携帯を引き抜いた。
──ピロロロロロ、ピロロロロロ。
 伝説の着信音が鳴り響く。
「もしもし?」アーサーは電話に出た。
「おめでとうございます! あなたは100万人の中から選ばれました! つきましては一度お会いして……」
 こうしてお金を失った彼が、いまティッシュを配っているのです。悲しい。

『スカーレット・ウィザード2』(茅田砂胡)

 Red Hot Chilli Peppersというバンドの『Warped』という曲には、 すばらしい邦題がつけられています。
 『レッチリの電撃ワープ』。
 すばらしすぎてぼくにはサッパリ理解できないセンスなのですが、まあワープするって凄いんだぜ、 電撃だぜ!という気合はなんとなく伝わってくるような気がします。しますか?
 今日はワープに苦労するお話……。
 クーア財閥に所属する十万トン級の輸送船《バーミリオン》が、惑星アイアスへ向かう途中で消息を絶った。 探索船を出すには 《青色星雲ブルー・ネビュラ》という駅からの ゲート・アウトが必要だが、《青色星雲》はいま磁気嵐によって通行止めとなっていた。 《バーミリオン》の生存は絶望視されたが、クーアには──共和宇宙には、一隻だけ、 磁気嵐を抜けてゲート・アウトできる船が存在した。 クーア財閥総帥ジャスミン・クーアの愛機《クインビー》である。 ジャスミンは、周囲の制止を振りきって、クインビーに乗りこんだ──
 本当の苦労の原因は主にジャスミンにあるような気はしますが、まあそれは毎度のこと。 むしろ、茅田作品に非常識なキャラは必要不可欠です。 当然という顔をして凄いことをする、凄いことをしながらも天然でボケ倒す、 まわりの人がそれに振り回される。ああもう、他人事だと面白い。
 以下はネタバレ感想。
 もう妊娠! はやっ! 一発必中とは恐るべし。すごい計算です、ジャスミン。
 ただ、ケリーに対する態度は……結局まだお互い信用(理解?)しきれてないというか、 結婚してからラブコメやってるっていうか。とにかく傍迷惑なラブコメではあります。
 1巻では、ちょっとジャスミンの力を見せ付ける引き立て役的なところのあったケリーですが、 今回は見せ場アリアリ。 《クーア・キングダム》で跳躍するときと、クインビーを着陸させるときのスピード感は、 結果が分かっていても緊張感があって面白い。 そんなときに「おお、権力ってのはいいもんだ」なんて呑気な台詞を吐けるのも可笑しい。 ぼくも言ってみたいものです。
 最後にあとがき。あとがきの感想ってのも珍しいですが、 苦手だ苦手だと言っていたあとがきもだいぶこなれてきたようです。「つまりラブラブ?」じゃないっての。 ハーレクイン・ロマンスにそんなおもろいあとがきは不要です。

『ターザン』(エドガー・ライス・バローズ)

「アーーーーーアアァァァァァァァァァ~~~~~~~~」
 ターザンの雄叫びのつもりで書いたのですが、どうやら特大のあくびと区別がつかないようです。 これが文字表現の限界か。
 じゃあ原作(と言っても日本語訳ですが)ではどう表現しているのかいうと、ターザン一回もアーアー言ってません。 猛獣に勝ったあとで勝利の雄叫び、というのはありますが、「アー」だか「ウー」だか「ウキー」だかは不明。 どうやらツタに捕まって移動するときに叫ぶというのは映画が発祥らしいです。
 まあ、そんなときに大口あけたら虫が入って仕方ないと思うので、どうなのかなぁとは思っていたのですが。
「アーーーーーアア(プーンプワーン)ゲホゲホゴホンゴホン」
 あ、でもターザンなら食うかも。
 英国貴族グレイストーク卿夫妻が植民地への赴任のため乗りこんだ船で反乱が起きた。 二人は辛くも生き延びたが、アフリカの未開の地に置き去りにされてしまう。 夫妻は知力と体力の限りを尽くし一年余りを生き延びるが、やがてジャングルの脅威の前に命を落とす。 しかし、その前に彼らは、一人の赤ん坊を出産していたのだ。 赤ん坊は現地の類人猿に拾われ、彼らの仲間として育てられることになる。 類人猿の言葉で白い肌──ターザンと呼ばれるようになった彼は、やがて、その知恵を武器に、密林の王者となった。 そしてある日、彼は浜辺の小屋に人骨を発見する。 折しもその頃、浜辺では白人の探検隊が上陸していた──
 さすが肉体派ヒーローの代名詞になるだけのことはあって、まさに正統派冒険活劇!という感じ。
 無理があるところも確かにあるけれど、変にゴチャゴチャ書いてテンポが落ちるよりはいいかも。 というか、「これはエンタテインメントなんだ!」というパワーが、 そんなことを気にさせずに読ませてくれます。
 まあ、いま読むとさすがに古いなぁというところも多々あるのですが、 古典傑作ってことで読んでみるのも面白いのではないでしょうか。
 ただ、続編『ターザンの帰還』までセットで読めたほうが幸せかも。なんでかはネタバレなので秘密です。
 あ、ここまで書いてて気付いたけど、原作でも続編でアーアー言ってる可能性はあります。 まだ読んでないので判りませんが、その場合ターザンは虫も食ってるってことにしときます。

ホームラン

 ニュースを見てたら、清原がインタビューを受けてました。二打席連続ホームランだとか。
 しかも、打球が日産の看板に当たったのでスカイラインがもらえるそうです。なんだかウハウハ顔です。
 そういう仕組みなのか。
 いつか僕がビル・ゲイツなみの富豪になったら、ドームにでっかいタワシの看板を設置したいです。
 清原ガッカリ。

日コ又に鍵

「今日は始発に間に合った……」
「間に合ってねーよっ!」
 帰りの電車で一人ボケツッコミをしてしまう程に忙しかった日々もなんとか乗り越え、 そろそろ更新を再開できそうです。励ましの言葉をくれた皆様ありがとう。
 忙しいという字は心を亡くすと書きます。納得。
 暇という字は日・コ・又の間に鍵の絵みたいな字を書きます。どういう意味? 

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