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『ハイペリオン』(ダン・シモンズ)

 ちょっとオシャレな英会話講座 ~別れの挨拶編~
"Later, alligator (じゃあ、またね)" と言われたら、
"While, crocodile (うん、すぐね)" と応えます。
 可愛い感じの挨拶なので、とっさに言われてもすぐに応えられるようになっておきたいところ。
「じゃ、あとでワニ」
「うん、またワニ」
 のほうがいい訳なのかも。ちょっと違うか。
「バイバイキ~ン」
「ア~ンパンチ!」
 みたいなもんでしょうか。これも違うか。

 ま、今日はこんな台詞が印象的だったSFです。7世紀後でも通用するのかな……。
 時は二十八世紀。人類は宇宙へと進出し、二百にのぼる惑星を 転移網ウェブによって結んでいた。 独立AI群〈テクノコア〉は超予想能力を持ち、連邦の政策までをも左右するほどであったが、 宇宙にはその〈テクノコア〉にさえ予測できない不確定要素が存在していた。それが、惑星ハイペリオンである。 そこには抗エントロピー場に包まれた謎の遺跡〈時間の墓標〉があり、 時を超越した怪物〈シュライク〉が人々の畏怖と信仰の対象となっていた。 ある晩、ハイペリオンの元領事のもとに、惑星に戻れとの要請が届いた。 〈時間の墓標〉の周辺の抗エントロピーに変化が生じ、シュライクが解き放たれる日が近づいているというのだ。 時を同じくして“宇宙の蛮族”アウスターもハイペリオンに進攻を開始。 何としてもアウスターに先んじて〈墓標〉の謎を解明しなければならない。 かくして、元領事をはじめとした七人の男女が、〈シュライク教〉の巡礼として旅立った──
 てなわけで、この巡礼たちの、ハイペリオンにまつわる因縁の物語が収められてるのがこのシリーズ一巻『ハイペリオン』です。 つまり、この一冊では完結してません。えー? こんなに厚いのに?
 とは言え、このひとつひとつの物語が短編として読んでも充分に面白い。 異郷探検物あり、スペースオペラあり、ダニエルキイスあり、サイバーパンクあり……。 なかでも学者の物語は出色の出来。や、話としてはそう凄いところはないんだけど、これは泣けます。
 お話全体としては、いろいろ伏線が絡み合いつつも解明は次巻におあずけなので、とりあえず保留。 忘れないうちに読まないと。
 では、"Later, alligator." ──なんつって。

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