『アメリア・ジョーンズの冒険』(ドロシー・ギルマン)
もしも偶然、誰かのダイイング・メッセージを発見したら……。
よっぽどリアリティがなきゃイタズラだと思うだろうし、
あったらあったで怖そうだから警察に届けるだろうし。
せいぜいここでネタにして終わりというのが関の山かなぁ。
──こんなこと言ってるひとは小説の主人公にはなれません。
突然音が出なくなった古い楽器。 調べるとそれは、一枚の紙切れがはさまっていたことが原因だった。 何気なくその紙切れを開いたアメリアは、そこに恐ろしいメッセージを見つける。同じ作者の『古城の迷路』(作品中ではグラブルの著書となっている)が 物語の重要な要素になっているのですが、ハッキリ言ってあれより面白い。 話の展開としてはちょっと読めちゃうところもあるけれど、それでもドキドキできるし、 ギルマンらしく成長の物語でもあるし、いろいろあるけど最後は爽やかなハッピーエンドだし。 しかし上の歯だけで12本も見える笑顔ってどんなや。
「彼らがもうじきわたしを殺しに来る。あと2、3時間後か……」
対人恐怖症のカウンセリングを受けている身にも関わらず、 彼女はその謎を解いていこうと決意する。 メッセージを書いた、ハンナとはどんな人物だったのか。そして、殺しに来る彼らとは──
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