『悪魔メムノック』(アン・ライス)
ヴァンパイア・クロニクルの完結編──なのですが、こりゃーオススメできませんわ。
つまらないというのではないのですけれど……。
もうちょっとキリスト教についての知識があったら良かったのかもしれないけれど、 シリーズ最後にして主人公レスタトの影が薄めになってしまったこともあって、ちょっと残念な話でした。
ヴァンパイア・レスタトの新たな犠牲者、麻薬密売人ロジャー。 レスタトはたっぷりとその血を味わい彼を死へと導いたが、 間もなく その殺したばかりのロジャーの幽霊に出会うことになる。 驚くレスタトに、ロジャーは、彼の娘── テレビ伝道師をしている敬虔な娘・ドーラを守ってくれるよう頼み、消えていった。 そして消え行くロジャーと共に現れたのは、最近レスタトを悩ませていたストーカーの姿。 それは自らを悪魔メムノックと名乗り、長い物語を始めた。 彼は言う。神と闘う自分を助けて欲しいと──何しろこのメムノックがよー喋る。小難しいことを喋りまくるので結構ツライ。 なるほど面白い解釈と思えるところもあるのですが、やっぱりクドイので、 もうちょっと簡潔にまとめて欲しいものです。悪魔なんだから悪魔の知恵でさぁ、まったくもう。
もうちょっとキリスト教についての知識があったら良かったのかもしれないけれど、 シリーズ最後にして主人公レスタトの影が薄めになってしまったこともあって、ちょっと残念な話でした。
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