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『ビリー・ミリガンと23の棺』(ダニエル・キイス)

 やっぱりこれも超有名なので、今更説明するまでもないかと思いますが── 『24人のビリー・ミリガン』の続編です。
 1978年。ビリー・ミリガンは、連続婦女暴行犯として起訴されたが 精神異常により無罪という判決を受けた最初の人物となった。 しかしその後 彼が収容されることになった州立ライマ病院は、 体罰に電気ショックを使い、薬物で患者をしばりつける、恐るべき場所であった。 外部との接触も禁じられ、命を脅かされながら、ビリーはいかに生き延びたのか。 そして、2つとない24の人生を戦いぬいたミリガンが得たものとは一体何だったのか──
 事実は小説より奇なり──とかなんとか書こうと思ってたら、 文庫本の解説にも書いてあって困ったなぁ、と思いつつ結局書いてます。 まあプロでもそう思うんだから仕方がないしょーがない。 本当に、これが実際にあったというのが信じられないような話の連続。 原題である「The Milligan Wars」という言葉がビリーの半生を象徴的に表しているように思えます。
 読んでてホント辛かったんだけど、オススメです。

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