『ヴァンパイア・レスタト』(アン・ライス)
『夜明けのヴァンパイア』の続編です。
文章自体も前作より断然読みやすくなっているので、前作でへこたれた人も 頑張ってこの今作まで読まないとこのシリーズの面白さは分からないのではないかと。
きっとこの本は世界中で読まれているのだろうと思うのですが、 バンドの演奏シーンで聖飢魔IIを思い出してしまうのはきっと日本人ならでは。
ヴァンパイア・レスタトは生きていた。 永い眠りから覚め、再び現代へと蘇ったレスタトは驚愕の事実を知る。 人々は、レスタトの名を知っている! 『夜明けのヴァンパイア』と題された本によって、レスタトは世界で最も有名な ヴァンパイアの一人となっていたのだ。 かつてのパートナー・ルイによって語られる矛盾と誤解に満ちた物語。 それが『夜明けのヴァンパイア』だった。 自ら真実をさらけ出すことを決意したレスタトは、ロック・バンドのヴォーカリストとして華々しくデビューした。 バンドの名前は《ヴァンパイア・レスタト》。 その音楽は瞬く間に世界中を席巻し、自伝はベストセラーとなった。 闇に生きるものたちの秘密を全て明かしたレスタトは、 文字通り彼らを白日の下にさらす危険を犯した事になる。 彼らは禁忌を犯したレスタトを許さないだろう。 あるいは、人間とヴァンパイアの全面戦争が巻き起こるかも知れない。 しかし、それこそまさに彼の望むところだった!ってことで、いきなり前作の内容を根底から覆すとんでもない展開。 前作で悪役だったレスタトが、ルイ以上に悩み多きヴァンパイアだった ということが分かります。レスタトの昔語りが物語の中心なのですが、 話はヴァンパイア誕生の秘密にまで及んで……。
文章自体も前作より断然読みやすくなっているので、前作でへこたれた人も 頑張ってこの今作まで読まないとこのシリーズの面白さは分からないのではないかと。
きっとこの本は世界中で読まれているのだろうと思うのですが、 バンドの演奏シーンで聖飢魔IIを思い出してしまうのはきっと日本人ならでは。
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