『姑獲鳥 の夏』(京極夏彦)
ちょっとハマッて来たかも。
いきなり京極堂(シリーズ主人公)の話に引き込まれます。
「この世には不思議なことなど何もないのだよ」
から始まって、心とは、脳とは、意識とは、記憶とは…と どんどん話が進んでいってしまうのですが、これだけでもう十分に面白い。
そして恐怖感。妖怪がどうとか、死がどうとかいう恐怖ではなくて、 人の心がどれほど細い糸の上にあるのか、その下にはどれほどの闇が広がっているのかというのを 垣間見せられるような、そんな恐怖。「畏れ」と言う言葉のほうが適切でしょうか。
それらが必要不可欠な伏線となって、 ミステリとしては異常とも言える結末へと収束していきます。
こんな話、絶対にこの人にしか書けないでしょう。次作も楽しみです。
それにしてもこのタイトル。 こんな字書いて「うぶめ」と読むのかぁと感心していたのに
「しかし姑獲鳥と書いてうぶめと読むのかい?」
「読まないよ。」
読まないんかい。
いきなり京極堂(シリーズ主人公)の話に引き込まれます。
「この世には不思議なことなど何もないのだよ」
から始まって、心とは、脳とは、意識とは、記憶とは…と どんどん話が進んでいってしまうのですが、これだけでもう十分に面白い。
そして恐怖感。妖怪がどうとか、死がどうとかいう恐怖ではなくて、 人の心がどれほど細い糸の上にあるのか、その下にはどれほどの闇が広がっているのかというのを 垣間見せられるような、そんな恐怖。「畏れ」と言う言葉のほうが適切でしょうか。
それらが必要不可欠な伏線となって、 ミステリとしては異常とも言える結末へと収束していきます。
こんな話、絶対にこの人にしか書けないでしょう。次作も楽しみです。
それにしてもこのタイトル。 こんな字書いて「うぶめ」と読むのかぁと感心していたのに
「しかし姑獲鳥と書いてうぶめと読むのかい?」
「読まないよ。」
読まないんかい。
« 『グリーン・マイル』 | トップページ | 印度式 »
「読書(国内小説)」カテゴリの記事
- 『グイン・サーガ92 復活の朝』(栗本 薫)(2008.01.29)
- 『グイン・サーガ91 魔宮の攻防』(栗本 薫)(2008.01.29)
- 『竜馬がゆく(4)』(司馬遼太郎)(2008.01.03)
- 『竜馬がゆく(3)』(司馬遼太郎)(2007.11.16)
この記事へのコメントは終了しました。
« 『グリーン・マイル』 | トップページ | 印度式 »
コメント