『三国志 第九巻 出師 の巻』(吉川英治)
読めるけど読めないんすよ、「出納」って。
まず「しゅつのう」という読みがボワンと浮かんだあとで、一瞬遅れて「すいとう」という読みがでてきます。
だってぇ、すいとうっつったら水筒だしぃ。──つまりタイトル読めませんでした。
以下はネタバレ感想。
第九巻では関羽の死に始まって、曹操、張飛、黄忠──そして劉備までが九泉に赴くことになる。 残された孔明はその智略で南蛮を王化、 そして、前主の大望であった中国統一を目指して出師の表を奉る──
って、ええ!? 曹操も劉備も死んじゃったよ、おい!? 歴史物だから当然といえば当然なのですが、こうも続けざまに死んでいくとは……。 いや、でもこのあっけなさにこそ意味があるのかも。
南蛮征伐の話は、突然舞台が異国へと場所を移すのですごく新鮮。木鹿王 の猛獣部隊なんて本当にいたのでしょうか。
急にファンタジーっぽくなってきたけれど面白いです。
そして個人的に非常に重要な場面、孔明が自らの罪に涙するシーンがあります。 そーなんすよ! どんな大義名分があろうとも、劉備や孔明のやってきたことは沢山の血を流してきたのです。 それなのに、孔明は仁も徳も全て備えた非の打ち所のない人物である──という風に描かれているのが ひっかかっていたので、このシーンで何か つかえが取れたような気持ちがしました。
あと一巻。
以下はネタバレ感想。
第九巻では関羽の死に始まって、曹操、張飛、黄忠──そして劉備までが九泉に赴くことになる。 残された孔明はその智略で南蛮を王化、 そして、前主の大望であった中国統一を目指して出師の表を奉る──
って、ええ!? 曹操も劉備も死んじゃったよ、おい!? 歴史物だから当然といえば当然なのですが、こうも続けざまに死んでいくとは……。 いや、でもこのあっけなさにこそ意味があるのかも。
南蛮征伐の話は、突然舞台が異国へと場所を移すのですごく新鮮。
そして個人的に非常に重要な場面、孔明が自らの罪に涙するシーンがあります。 そーなんすよ! どんな大義名分があろうとも、劉備や孔明のやってきたことは沢山の血を流してきたのです。 それなのに、孔明は仁も徳も全て備えた非の打ち所のない人物である──という風に描かれているのが ひっかかっていたので、このシーンで何か つかえが取れたような気持ちがしました。
あと一巻。
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